消滅都市のベッケンシュタイン
「じきに空が沈む」
神戸市街地の交差点。
歩行者天国の信号機の上で、スカートをはためかせる女子高生が1人、座っている。
並行世界の断層、——タイム・スクエア。
そこは、現実の「壁」に飲み込まれる、滅びる運命を待つ世界だった。
女子高生、——大坂楓は、時空要塞の都市、クロノポリスに住まう住人であり、“セカンド・キッド”と呼ばれる「アノマリー」の1人で、22世紀の世界へと時空を繋ぐ計画、『人工時間結晶化プログラム』の実行のための、重要な任務を任されていた。
世界は滅びる運命だった。
それは、1995年に起きた災害、”阪神淡路大震災“をきっかけとして引き起こされた、『第一次タイム・クラッシュ』が原因であり、ある科学装置を使ったこと、——起こるべきはずだった出来事を変えてしまったことが、全ての始まりだった。
世界の時空平面上に広がる境界、「ベッケンシュタイン境界」。
その境界に入った亀裂を塞ぐため、人類は時空の『修復』を行うことを試みる。
大坂楓は、街に出現した「ゼノ」を排除するため、1人奔走していた。
「ゼノ」は時空の亀裂から出てきた“魔物=外来種“であり、世界には元々存在していなかった異形の怪物たちだった。
彼らは人類最後の砦、クロノポリスへと侵入し、人類の計画を阻止しようと攻撃を続けていた。
彼女は街中の交差点で、ある少年と出会う。
並行世界の果て、——過去と未来が交錯する、時の平原の彼方で。
セカンド・キッド
セカンド・キッド
2024/03/31 17:51
(改)
青空の向こう
第1話
2024/04/01 16:25
第2話
2024/04/11 13:13
第3話
2024/04/15 14:53
(改)
第4話
2024/04/16 13:54
第5話
2024/04/17 13:43
第6話
2024/04/21 00:18
第7話
2024/04/21 18:01
第8話
2024/04/21 21:30
第9話
2024/04/25 21:52
第10話
2024/04/26 22:52
第11話
2024/04/28 00:05
グラウンド・ゼロ
第12話
2024/04/29 02:36
(改)
第13話
2024/04/29 21:42
第14話
2024/04/30 23:12
第15話
2024/05/04 13:54
第16話
2024/05/06 20:45
第17話
2024/05/07 14:03
第18話
2024/05/08 19:34
第19話
2024/05/09 15:01
第20話
2024/05/10 13:34
第21話
2024/05/11 19:49
第22話
2024/05/12 12:29
(改)
第23話
2024/05/13 14:24
第24話
2024/05/14 13:17
第25話
2024/05/18 20:46
第26話
2024/05/18 21:59
第27話
2024/05/18 22:01
海と街と
第28話
2024/05/20 23:45
第29話
2024/05/22 13:26
第30話
2024/05/24 23:12
第31話
2024/05/25 17:02
第32話
2024/05/27 18:42
第33話
2024/05/31 13:52