表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

モテない私は気がつけば? “10股男の餌食になっていた!”

作者: 七瀬







私の名前は、山川敏江 歳は56歳 一度結婚して離婚した

バツイチ女で、別れた夫との間に一人息子がいる。

女手一つで息子を育ててきた。

そんな息子も今では一児の父親になり家庭を持っている。

私の息子も手が離れて、一人暮らしを満喫していた。

息子にも、“もうそろそろ新しい彼氏でも作れば?”とい言われている。

私も気が合えば、再婚も考えているのだけど、、、?

なかなか、そういう相手が見つからない。

息子がマッチングアプリで、私の相手を探してくれると言ったが、、、。

私は自分の目で見て、好きになる男性じゃないと嫌だった。

だから自力で、好きな相手ぐらい自分で探す事に決めたわ。







・・・数日後、私の昔からの友達が“イイ人”を紹介してくれる

という話を聞かされる。



『ねえねえ、敏江さん? あなたも56歳で子供も手が離れたんだし

ワタシがいい人、紹介してあげましょうか?』

『えぇ!? いいの?』

『勿論よ! ワタシと敏江さんの仲じゃない!』

『あら? 凄く嬉しいわ!』

『じゃあ、一度会ってみない?』

『えぇ、お願い!』

『きっと、敏江さんも気にいるわよ。』

『あら、そうなの! 早く私も会ってみたいわ!』

『じゃあ、また連絡するわね。』

『えぇ、ありがとう。』

『あら、いいのよ。』





私は友達に紹介された男性ひとと会う事となった。

最初は緊張して何も私から話が出来なかったが、彼が優しく

私に話をふってくれたり、いろいろと気を遣って質問してく

れる彼が私は気に入った。



紹介で来てくれた男性ひとの名前は? 橋本和憲 49歳 独身

飲食店を5店舗持つやり手の社長らしい。

従業員からも信頼されるステキな男性ひと

今まで仕事が忙しかった為、恋愛をまともにしてこなかったらしいわ。

今は少し落ち着いて、やっと前向きに真剣に交際できる女性ひと

探しているらしいのよ。

見た目はイケメンで、中身は紳士な男性ひとに私は見えた。

言葉遣いも丁寧で、気を遣えるひと。

お金に困らないほど、たくさん持っているし。

付き合うなら彼がいいと私は直感的にそう思ったのよ。




・・・だけど? 私は56歳のアバさんだし。

恋愛相手としては? 彼には年上過ぎるように見えたわ。

彼のようにお金もあって仕事も上手くいっている男性ひとなら?

相手が私みたいにオバさんじゃなくてもいいと思ったの。

だけど彼は、私にこう言ってくれたわ。



『僕と真剣に結婚前提で、付き合ってくれませんか?』

『・・・えぇ!? でも、貴方のようにまだ若い男性ひとなら

もっと若い女性ひとの方がいいんじゃないかしら?』

『“僕は敏江さんがいいんです!”』

『・・・本当に私でいいの?』

『勿論! いいに決まってます!』

『・・・じゃあ、最初はお友達からで良ければ。』

『ありがとうございます! いい関係でいれるように僕も頑張ります!』

『こちらこそ、オバさん相手で申し訳ないわ。』

『敏江さんは、オバさんなんかじゃありませんよ!』

『・・・あ、ありがとう。』








 *






・・・私は彼の優しさに惚れこんでしまった。

私と彼は、いつの間にか自然に付き合っている。




まさか!? 彼が10股男とも私は知らずにね...。




『あの敏江って女! 俺の10人目の女なんだぜ!』

『“なんであんなオバさんと付き合おうと思ったのよ!”』

『まあ、本音を言えば、誰でも良かったんだよな、 俺の性癖だし!』

『相変わらず、“キモイ男ね!”』

『他の奴に何を言われても俺はあのオバさんと別れる気はないよ。』

『別に“お金が目的じゃないんでしょ!”』

『金なら俺は腐るほどあるしな!』

『じゃあ、何が目的なのよ!』

『数を増やす事かな? 俺の新記録、15股を超えれるかどうかなんだよ!』

『やっぱりアンタ! 凄くキモイわ!』



最後までお読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] さて、この橋本さんはいったい誰と話をしていたのでしょうか…? どうも女性のようですが…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ