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就職先?魔王の執事(メイド)ですが...  作者: ダコ
友との出会い
2/3

お茶会

挿絵が欲しい


物語の内容と設定を少し変えたので、再投稿しました。

「ここが私の領地よ!!」


 城門を潜るとそこには広大な土地と元の世界でいう商店街のような街並みがあった。


「街並みは立派だね、人はいないけど」


「うっ...」


 そんな話をしながら彼女の城へとやってきた。


「さっ入って入って!」


 高級そうなレッドカーペット、輝かしい装飾品、そしてなんといっても綺麗すぎる...

 

 入った瞬間さっきの街並みと次元が違いすぎて正直驚きを隠せなかった。


 でも、少し闇が覆っている気がするのは気のせいだろうか?


 〜城のとある一室〜


「ごめんねわざわざ準備してもらって」


「いいのよ、私も暇だし。さ、どうぞ」


 勧められて飲んだ紅茶らしきものはほんのりと甘い香りがする最高の一品であった。


「これはこの国で作られてるの?」


「ええ、私が一から作っているからこの国のものよ」


エステルお主、なかなかやりおるな...


「まぁその話は置いといて、じゃあここからが本題なのだけど、貴方は何故あの場所にいたの?

ここがどんな場所か分かっているのでしょう?」


 この時シュウはどう答えるべきか迷っていた。

 

 異世界人というのは隠しておいた方が良いのかな、なんかテンプレそうだし()


「実は、記憶が...


「「あなた異世界人でしょ?」」


「...え?」


 その言葉を聞いて思わず叫んでしまった


「どうして分かったの?!」


「ということはビンゴってことでいいのかな?

あなたけっこう顔に出やすいタイプなのね」


 そう言って彼女は微笑んだ。


「それで、なぜ分かったかについて説明すると、あなたには異世界人特有の反射という魔法の使い手だったからよ」


 反射?元の世界でもよく使われていた言葉だ


「その反射って何?」


「反射と呼ばれる魔法は、相手への感情の大きさに応じて自分の魔力を引き出すことができるものよ。

さっき私と会った時もあなたは使っていたわよ?」


「え、でも何も攻撃出来なかったよ?」


「そりゃそうよ。

あなた何も訓練していないでしょう?

いくら魔力を引き出せても使い方を学ばなければただのお飾りに過ぎないわ」


「う・・・」


 まぁあの駄女神の事だから努力無しでいい訳ないしな


 うん、知ってた


「でも、可能性は秘めている。

実際に、あなたはあの時私の魔力を打ち消していたのよ。

今こうして私と話すことも普通の魔族は出来ないわ」


「つまり、今のままでも相手と対面するところまでは出来るというわけか」


「そうね。ちなみに上位の魔族でさえもおよそ1000年はかかるわよ」


「反射恐ろしい・・・」


 女神ありがとう... 駄女神なんかじゃないわ、うん


「でもまさか初対面で私の魔力を完全に無力化出来るなんて...シュウ、あなたは一体何者なの?」


「至って普通の異世界人ですよ。

(夢で会って一目惚れしました!なんて言えないし...)

後、攻撃するための訓練とかはどんな事をしたらいいの?」


「うーん、私は訓練とかには詳しくないからプロを呼ぶしかない...な。

あの子あつくるしいんだよな〜」


 その時ある女性が部屋に入ってきた


「やっほ〜エステルー。あれ?人間の客って珍しいね?」


「あら?エイルじゃない。いらっしゃい」


 鮮やかなエステルの赤色とは違い、清楚な感じの髪色をしたエイルと呼ばれる魔族の姿があった。


 彼女から溢れ出る魔力を感じつつも、なんとか口から言葉を出そうとした


「・・・は、はじめまして・・・エイルさん。シュウといいます」


「なるほど。シュウね、よろしく!

それにしてもエステルと話せる人間がいるなんてね...」


「私もびっくりよ...。そうだ!エイルも来た事だしこの国の仕組みを説明するわ。

この国は火、水、木、金、土の5つの国に分かれた連合国家なの。

で、一応私が5国全体の代表ってわけ。ちなみに、エイルは水の国の代表よ」


「え?!これは失礼しましたエイル様!」


「あれ?私には敬語...」


「全然大丈夫よ!なんなら私も貴方に興味が湧いてきたし。

あいつが会ったら絶対に面白いことになるんだろうな。ね、エステル?」


「え?あ、そうね!あの戦闘狂のことだし、うん...」


 こんなに言われるとかいったいどんな奴なんだよ


「よし、じゃあ今日は一旦帰るね、エステルも忙しいだろうし。

シュウもまた今度お話ししましょう」


「はい、是非」


「じゃあねエイル、また今度」


「うん、エステルも体に気をつけて」


 そう言い残して、彼女は去っていった


 〜水の国の王宮〜


「エリ!」


「は!」


「あいつに手紙を書いといてくれる?エステル様の城に貴方好みの人間がいるって」


「仰せのままに」


「(シュウ、貴方ならきっとエステル様の友達、いや家族にだってなれるかもしれない... これからが楽しみね)」




「エイルさんと仲良いんですね」


「ええ、彼女とは魔王になる前からの付き合いなの。

さっきみたいに会いに来たときは敬語はなしで話したりしているの」


「なるほど...ならエイルさんとは友達なんですね?」


「うん...そうともいえるかな。」


あれ、なんかちょっと訳ありっぽいぞ


「よ、よしじゃあ外も暗くなってきたし、家もないならうちに泊まってく?今ならなんと無料だよ!」


「え?いいの?!」


「もちろん!空いてる部屋ばかりだから...」


「あ...

な、ならお言葉に甘えさせてもらおうかな」


 前世を含め今までに体験したことのないほど豪華な食事、風呂を堪能した後


「それじゃあおやすみー」


「うん、おやすみ〜エステル」


 うーん、部屋が豪華過ぎて眠れない...

 

 そんな事を考えて気分転換に部屋にあった本棚を見ていると、とある本を見つけた。


「『異世界流執事のなり方』・・・自分よりも前に来た異世界人の書いたものなのかな?

にしても書いてある内容がめっちゃ面白い。

料理のページも何故か懐かしい感じがするのは何故だろう?

それにしても、執事・・・か」

(魔王)ねぇエイル、女神っていると思う?


(エイル)もしいるとしたら、とても神々しい方であろうと思ってるけど...なんで?


(魔王)いや、気にしないで!あいつ本当に女神なのかな...(小声)・・・あ!


(エイル)何だ?なんか寒気がする気が...

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