殿下、毒殺はお断りいたします:設定集
お立ち寄り下さりありがとうございます。
<登場人物>
直子
中将の娘。鳥寄せができる。高直とはそれが縁で出会う。
もう一人の兄とも思っていた高直が自分に笑顔を向けてくれるのがとても好きだった。
直子の兄 直信
高直とは幼馴染。高直が雀を逃がしてしまったことを激しく落ち込んでいたため、
直子に雀を呼び戻せないか試すため、高直の屋敷に連れていく。
それ以降、高直の直子への溺愛に振り回される。
高直
式部卿の息子。
直信の妹に本人は無自覚だが一目惚れ。直信の溜息はまったく聞こえない。
悠子
右大臣の娘
屋敷の宴に訪れた高直と直信を見て、優しい眼差しの直信に一目ぼれする。
周囲の女房は、身分の高い高直しか目に入らず、一目惚れの相手を誤解してしまう。
真実を告げられず、高直との結婚の話が進み、寝込む。
王太子
エドワード・レイランド
眩い程の金髪 碧眼 サファイアを思わせる濃く澄んだ瞳 容姿端麗 文武両道 無口 表情に乏しい 「諦めて僕の所においで」
リズの前ではネジが抜け落ちているが、リズがいない場所では冷徹に仕事をこなす。
ただし、仕事中でもリズを思い出すとネジはなくなり、周りは見て見ぬふりをする。
ポール
護衛
能力は上官もエドワードも認める優秀さ。人が良く、表情を隠すことが不得意なため、残念がられている。
マーレイ公爵 ロバート 銀髪
妻と娘を溺愛しているが、国で一二を争う領地経営、事業経営をこなしている。
息子の妹への溺愛に溜息を付きつつ、特に窘めることはしない。気持ちは理解できるため。
クリスティ・マーレイ 母 白金
リズと容姿が瓜二つとされる。クリスティは妖艶さが強い。ロバートとは熱愛で結ばれる。
アンソニー・マーレイ 長男
流れるような銀髪(妹は羨んでこの髪をいじるのが好き)。緑の瞳。妹を溺愛。妹のことに関して、公平、客観という言葉は捨て去っている。
思念を読む能力は、ヒューどころかウィンデリアの銀の守護師を凌ぐ。
「お嫁に行かないで」「僕に妻は必要ない」「僕は大切な妹を君に託すつもりはない」
前世、高直に妹を甘やかすことを取られた気がして、今生は溺愛に拍車がかかっている。
エリザベス・マーレイ 長女
波打つ白金の髪。紫の瞳。毒草、薬草に精通。表向きは「美容のため」
前世の最期から、とにかく平穏な人生に至上の価値を置く。
エドワードへの想いを自覚する間、彼の微妙な発言の数々をやり過ごして「完璧な笑顔」を
習得する。
残念ながら肝心のエドワードにもアンソニーにもそれが作り笑いだと見抜かれていることは、
気が付いていなかった。
ヒュー・ウィルソン
リズの従兄弟 茶色 緑の目 魔力は国で一番。普段の雰囲気は静謐。穏やか。知を湛えた瞳。
幼いころは笑うことが少なかった。リズたちと出会って、反動からかよく笑う。
銀の守護師
「恋の締め切りには注意しましょう」に出てくるハリー。
「恋の締め切り」では割愛されているが、エルフの生まれ変わり。エルフの時の名前は<清き者>。
一目見たら一生忘れられない絶世の美貌の持ち主。魔力も桁外れ。毒舌。けれど情に厚い。
「銀の守護師」と呼ばれるのは、髪と魔力の色が銀の為で、称号ではない。
白金の魔法使い
「恋の締め切りには注意しましょう」のヒロイン。
ハリーと同じく「恋の締め切り」では割愛されているが、エルフの生まれ変わり。
エルフの時はハリーの妹だった。エルフの時の名前は<癒すもの>。
今生はハリーの姪。治癒の魔力はハリーを凌ぐ。
魔力もハリーには劣るが桁外れ。
ハリーと同じく、「白金の魔法使い」と呼ばれるのは、髪と魔力の色の為。
<毒のモデル>
・ウルシ
・ビーチ・アップル
・スズラン
・ドクゼリ(生育環境を)
・トリカブト(根にも毒がある部分を)
・ヤドクガエル(神経毒)
<割愛したエピソード>
・ジェス殿下
アンソニーに思念を探られたときに、悠子としての前世を思い出す。
後年、アンソニーから手紙をもらう。
「僕は聖人君子ではないから、君の想いを受け止めることはできないけれど、
君の幸せを許すことはできるよ」
この情のない手紙に、それでも前世の咎を覚えていた彼女は感涙する。
・リズに刃物を放った従者
イーサン殿下と彼の目指す改革に心酔。平和的に事を為そうとして、事を進めることが
できない主をもどかしく思い、そこを第1王子派に付け込まれた。
「クロシア国の王太子の婚約者を殺せば、嫌でも事が動く」と囁かれ、呪詛にかかった。
・第3部
当初は書くつもりでした。そのため、前世の二人の出会いが鳥に関係し、クロシア国の
国章に神獣とされる鳥が入っている予定でした。
出会いだけが浮いてしまいました。申し訳ございません。
・殿下の側近
ロナルドはリズに側近を育てていないと言ったものの、対策は講じている設定。
側近の家格より下位の貴族令息、そして大胆に前例のない貴族ではない商家の令息から候補者を選び、通常、側近に与えられる「殿下補佐」ではなく、「侍従」としての肩書で鍛えている。
慣例を破ることになり、無事、宰相として就任できるか不透明なため、
公には側近はいないという形をとっている。
当初、ロナルドは自分の息子も保険として加えようとしたが、
息子はロナルドが縁故主義で加えたとみなされないよう、自分を徹底的に鍛え上げるだろうと
見越して、母(ロナルドの妻)と祖母に泣きつき、外国留学と称して、逃亡した。
帰国を遅らすため、各国を巡り、結局は外相を引き継ぐ最有力候補となってしまったが、
宰相よりはいいと、諦めている。
<いつか番外編で書きたいエピソード>
・初めてのお茶会に向けてのアンソニーの躊躇い
前世で一番苦労したアンソニーは、リズを参加させるかどうかを迷っていました。
その迷いと決断を書きたいです。
・リズの初めての出産
エドワードの動揺ぶりと、リズの落ち着き、出産後、子どもを腕に抱くエドワードに
リズが託す願いを書きたいです。とても書きたいです。
・ロナルドの裏の趣味
自分で育てた野菜を食卓で味わうこと。
リズの毒草の知識で、野菜を虫から守ることができないか、彼女に意見を求めたいと
思っている。
<検索除外で書きたい番外編>
・初めてのお茶会のエドワード視点