9、10月-6 風紀部と生徒会
いつの間にかPVでは70000突破!ユニークでは14000突破!!これもひとえに皆様のおかげです。そんな皆様におくるのは……こんな微妙な話。
「で、どこに行くんですか?」
動き出して2週間、配膳のほうはもうほぼ完璧らしく執事服ができるまで俺やラブは暇になった。
「今日は生徒会の仕事だ。風紀部との分担について。」
「風紀部?」
「その通りなのだよ!!」
「きゃっ!」
突然すぎるハルさん登場。
「風紀部とはこの高校の部活!簡単に言うと風紀委員会の部活バージョン!本日は生徒会との話し合いをするのだよ!」
「?部活?」
「昔は風紀委員会があったらしいがやる気のあるやつないやつの差が大きかったし、あまり真面目じゃなかったやつも多かったみたいなんだ。」
「だけど、部活にしたらやる気のあるのしかいないし、入部試験もしてるから優秀な人間が集まる。まさに一石二鳥ってわけなのだよ。」
「でも、そこまでして入りたいんですか?」
「あれは生徒会とはまた違う権力を持つからな。入れたら結構な権力が持てるしな。」
「そういうのはだいたい入部試験で落とされるけどね。」
なんてラブに説明しているうちに部室に到着した。
「失礼します。」
「失礼します。」
「失礼しません。」
ハルさんの変なのはスルー。
「よろしくお願いします。」
眼鏡にでこを出したハルさんぐらいの身長の人がいた。
「この人は?」
「志木 佐里さん。この部の部長さんだ。」
「部長といっても我が部ではそんなもの意味を持ちません。みなが平等で、みなが尽力をつくしますから。」
「す、すごい誇りですね。」
「だからこそある程度の権限を持てるわけなのだよ。」
「さて、白桜祭当日の警備についての話し合いです。まず、そちらの希望をお願いします。」
「できればすべてをまかせてくれませんか?」
「わかりました。」
「え!?いいんですか!?」
「ありがとうこざいます。」
俺はさっさと部室を出た。
「あんなのでよかったんですか?」
ハルさんとわかれてからラブが聞いてきた。
「前日までは俺らが全部確認するんだ。いいだろ。」
「で、でも……」
何かを言おうとするラブを右手で制した。
「終わったの?」
トバリと廊下でばったり会った。
「お前らの要求は飲ませてもらったよ。」
「ありがとう。」
「え?お前ら?」
「あれ?愛佳には言ってなかったけ?あたしは風紀部員だよ。」
「そうなんですか!?」
「クラスの用意はどうだ?」
生徒会の仕事もあるので自分たちのことしかできていないので、全体を指揮しているトバリに聞いてみた。
「食材班のほうは家が洋菓子店のやつがいたりでケーキのほうは確保できるらしいわ。飲み物についてもほぼ同じ。」
「それだとこっちの収入が出なくないか?まさかレシピだけいただくわけにもいかないだろ。」
「それについてはメニューに広告を出すことと、白桜祭終了後、店にここで出されたケーキを食べれるというのを宣伝に使っていいことでOKが出たわ。」
学園祭での宣伝効果はまあまあだろうし悪くないのかもな。
「衣装班はやっとデザインが決まったみたいで作り始めたらしいよ。」
「レン、サボりか。」
「なんで僕にはそんな反応!?」
実行委員長ならまだしもこいつなら十二分にありえる。
「で、どうした?」
「君にお客さんだよ。」
「帰ってもらえ。」
「なんで!?」
教室からメエが現れた。
「だめか。ならば、お引き取り願え。」
「言い方の問題じゃない!」
いろいろと文句の多いやつだ。
「いったいどうした?仕事のほうはだいたい問題ないぞ。」
「今からボクとゼロで仕事に行くんだよ。」
「なぜに?」
「いいから!」
「あの、私もついていっていいですか?」
「もちろん!」
「だからどこにだ!?」
読んで損したって思ってる人。これが役に立ったって思う日がくるかもしれませんよ。来ないかもしれないけどね。