4月ー6 議会
「やっほー、みんな来てる!?」
その声に会議室の全員が殺気のこもった瞳で見た。それだけでメエはすこしけおされた。
「それではこれから今年の部費の会議を始めます。」
さすがマジさん。まとめるときはまとめてくれる。
「今年の部費の少なさはどうなってどうなっているんだ!」
「会長の力不足が原因なんじゃないのか!」
「えっ?えっ?」
頭からいきなり自分を悪く言うことからなったのだ。そりゃ混乱もするだろう。
「それについてはこちらでは関与することではない。生徒会に怒りをぶつけないでほしい。」
「でも、たしかにかなり少ないですね。」
俺は手元の資料を見ながら言った。マジさんはなんてこと言ってるんだって感じの目で見た。
「メエも見てみろよ。」
メエに資料を渡してみる。メエは資料に目をとおし、そして今年の予算案を見た。
「うわっ、たしかに少ない!」
「だろ。」
「はぁ。」
マジさんはため息をついた。まあ、すみません。心の中であやまっておきます。
「ということで学校側に交渉をしますので、会議は延期します。」
という俺の発言で会議は一時延期となった。
「どうしてあんなことをした!?」
会議が終わって生徒会棟に帰ってすぐにマジさんは俺に向かって叫んだ。
「俺はメエの敵ですよ。なんで困らないようにおとなしくしていなきゃいけないんですか。」
「それでもあんな確証のないことを約束するなんてどうにかしている!」
「でも確かに去年よりもかなり少ないですね。」
ラブはこう言ってくれた。
「そこなんだ。ボクもそこがおかしいと思うんだよ。」
なんか手柄をとられた感じだが、おもしろそうだから放置。
「今年は去年の2倍しか予算がないんだよ。」
「あれ?結局、去年よりも予算は多いの?」
まったく資料を見てないハルさんは不思議そうにきいた。
「え!もしかして間違えた。」
「間違えたな。」
軽く笑いながら俺は答えた。
「は、はずかしい。」
「バカ会長なんだから大丈夫だろ。」
「ボクはバカじゃないもん。」
「さっきは肯定したろ。」
「さっきは校庭、走ったろ?」
「いや、誰もそんなこと言ってないし。」
「そろそろその夫婦漫才をやめてくれないか。」
マジさんが嘆息して言った。
「めおとって何?」
「ふうふ。」
全員がめんどくさそうにしていると榊が答えてくれた。こういうときはありがたい。
「だっ、誰が夫婦なのよ!マジ、マジで怒るよ!」
せめて敬称をつけないと、こういうときにマジさんはややこしくなる。
「そんなことより高月、勝算はあるんだろうな。」
どうも、もう勉強なんてやだ、作者のヒッキーです。
やっと動き出すみたいですね。動くといっても、ものすごい抽象的に。
では、またいつか。