7、8月-20 ツッコミしかできないことである
「祭だー!!!」
とりあえずダッシュで人込みに突っ込んでいこうとするメエの首ねっこをつかまえた。
「何するのさ!?」
「お前をお守りする立場になれ。」
「えー!」
こいつはガキか!?……ガキか。
「とりあえず勝手に行くな。」
「……はい。」
なんとかメエはうなずいてくれた。
「ふむ、このままだと動きにくいな。よし、2つの組にわけるか。」
「それじゃあ、ゼロとメエちゃんがいっしょなのは絶対として……」
「ちょっと待って下さいハルさん、メエの扱いが俺しかできないからという理由でそうなるのはわかります。でも、誰かできるようになるために努力しようとするやつはいないんですか?このままだとまたメエと2人ですし……」
「っ!わ、私がいっしょにいきます!」
いきおいよくラブが手をあげた。たしかに、ラブならメエの奇行にもツッコミを入れれるはずか。
「なら、こっちは俺、メエ、ラブで動きます。」
「わかった。では、いつどこに集まる?」
「それなら心配ないよ。メエちゃんは浴衣コンテストに出るんでしょ。」
「もちろんだよ。」
「たしか出場登録は7時から7時半だな。ならば、浴衣コンテストの会場に7時に集合でどうだろうか?」
「いいですよ。あと、こっちの登録はすませといてくれませんか。」
「どうしてだ?」
「こっちにはメエがいるんで時間通りに着く気がしません。」
「それってどういう意味!?」
「なるほど。わかった。」
「納得された!?」
「さっさといかないと時間がなくなるぞ。」
「!さっさといくよ!」
メエの意識をそらすこと成功。でも、後がめんどくさいか?まあ、いいか。
「あーん、はむっ。」
幸せそうにわたあめをほうばり頭にお面をしたメエを右に、体が当たりそうになるたびにびくっとして少し離れて、また近付いてを繰り返すラブを左に置いて祭を楽しんでいた。
「次はあれ!」
メエがさしたのは祭りの定番、金魚すくい。
「いいけど、持って帰るのは無理じゃないか?」
「それについては後で考えよう!」
ノープランらしいが止める間もなく行ってしまった。
「しょうがない。ラブ、メエのところにいくぞ。」
「……」
「?ラブ?」
「あ!は、はい!なんでしか!?」
「……ラブ、調子が悪いなら帰ったほうが……」
「大丈夫です!」
「そうか……」
「何やってるのー!?早く来なよー!!」
「ほら、メエちゃんも呼んでますよ。行きましょう!」
「あ、ああ。」
なぜかラブの勢いに押されてしまった。気にはなるが本人が大丈夫と言っているなら大丈夫だろ。
スピードが上がりません!!かなり更新が遅れてるけど根気良く待ってください。