7、8月−17 たいていの決定は民主主義かトップの独断
「さて、午後の部だ。」
「午後は真面目に学校での活動を言いあいます。あまり余裕もないので早速うつります。」
「あ。その前に。」
俺が先に話があった。
「どうした?」
「桜ヶ丘の生徒会長についてですけど、またメエとかを襲いかかると会議が進行しなくなるので、こっちで縛らせてもらいました。」
榊のほうに縛られた夏木会長の姿があった。
「そんなもんじゃだめです!それは有刺鉄線ですら欲望のためなら10分もしないうちに脱出する、変態ですよ!」
「大丈夫だ。榊なら……」
「メエ……」
ガタンッ!(←榊に倒されて夏木会長が地に伏せる)
ギュッ!(←しめ繩で縛る)
グッ!(←榊が踏む音)
「このように完璧に抑えこみます。」
「どうかそのまま封印して下さい!!」
桜田さんはおもしろいな。
「残念だけど無理。これは私にはあつかえない。」
「だめよ、ハルちゃん。これでも桜ヶ丘の会長なんだから。」
すばらしい言葉だ。はぁはぁ言いながら写真をとってさえいなければ。
「いちおうさるぐつわはしてませんので、発言権は残されています。」
「なくして下さい。」
「ちょっと待て!!俺に人権はないのか!?」
「ないです。」
「ないですね。」
「あるわけないですよ。」
「ないです。」
「あ、えっと……ノーコメントで。」
「なんでみんな厳しいの!?」
……なぜか1人はアウェーだな。
「さて、時間もないことだし、会議を始める。」
というわけで、やっと本格的な会議に入った。
ここも真面目にしたからカット。
しかし、事件は4時数分前に起こった(桜ヶ丘の会長は3時間ぐらい縛られっぱなし)。
「そういえば、今日は近くで夏祭りがあるらしいよ。」
ハルさんの不用意な発言、いや、あの人だから意図してこのタイミングに言ったのかもしれない。とにかく面倒なことを言ってくれた。
「夏祭り!?ゼロ、マジ、会議は終了!さっさと夏祭りに行く準備をするよ!」
「ちょっと待て、バカ。」
「こんな会議は終わりにして夏祭りに行きましょう!」
「ダメよ、ハルちゃん。」
2ヶ所でストップがかかった。
「「だって高一の夏休みは今しかないんだよ!!」」
「美しくハモるな。そして、言いたいことが同じなら頼むからどっちか代表者を決めてくれ。」
「「だったらボク(私)が……ど、どうぞ。……だったらボク(私)が……ど、どうぞ。……だったら……」」
「やめい!決めるならじゃんけんで決めろ!」
「「その手があったか!!」」
「頼むからその、そんな平和的解決があったのかみたいなリアクションはやめてくれ。」
まあ、じゃんけんでメエが勝ったわけでその結果、メエが提案したのは……
「多いほうの勝ちだよ!」
民主主義の象徴、多数決によって決定することとなった。
まあ、これが提案されるとは思ってなかった(それ以前にメエの中にそんな考え方があるとは思わなかった)ので、それについて考えてはなかった。そして……
「会議終了に賛成は7、反対は4。よって賛成多数なので会議を終了します。」
まあ、そうなってしまった。まさか、メエやハルさんだけでなくラブや榊まで賛成するとは思わなかった。
振り分けはうちのほうは、俺とマジさん以外賛成。桜ヶ丘高校のほうは桜田さん、乍乃さん、桧木さん。まあ、こういうのは結果がラブぐらいしか読めないからな。
「かいさーん!!」
更新は1週間に1回はしたいと思います。……できれば。