7、8月−15 自己紹介ですらまともにいかない
正確には1人足りないけど。
「司会進行は開明高校生徒会副会長、真島 行人が行います。よろしくお願いします。」
さすが。完璧に仕事をこなしてる。
「それでは自己紹介がてら、名前、自分の役職、特技、座右の銘、他人の弱みを1つお願いします。」
なにか変なものがあったけどつっこんだら負けだな。
「では2校しかいませんし、交互にいきましょう。会長、お願いします。」
「えっ!ええと……」
どうにもメエはこういういきなり決まった形で言え、というのは苦手みたいだ。
「佐倉 芽です。開明高校生徒会きゃ……。」
きゃ?
おかしいと思ってメエを見てみると、口をおさえ、何かに耐えるように顔を赤くしている。
これは、あれか。
「舌を噛んだのか?」
「きゃんでにゃい!!」
かみかみだ。しかも、また痛かったのか何もしゃべらなくなった。これ以上噛まれて泣きだされるのは面倒なのでほっておくことにしよう。
マジさんにアイコンタクトで俺に流すようにいった。
「次は頼むぞ、ゼロ。」
「はい。」
相手の会長はいないし、マジさんは言っているから俺だ。
「高月 零夜。開明高校生徒会副会長をしています。趣味はバイオリンを少々。座右の銘は……『叩けよされば開かれん』かな。他人の弱みは…………いろんな情報を知ってるが、どれが弱みといえるかわからん。」
「バイオリンなんて引けるんですか?」
茶色のツインテール少女がきいてきた。
「まあ、少々だが。」
「次は桜ヶ丘高校の副会長さん、よろしくお願いします。」
「萩 昌介。桜ヶ丘高校で生徒会副会長をしてるよ。趣味は……ここでは言えないかな。」
「予想がついちゃいますよ。」
「ツッコミは激しく!!!!!!」
「はいぃぃぃぃ!!」
なかなか厳しいツッコミの師だ。
「ツッコミの師じゃないと思いますよ!。」
「お前は読心術をいつから使えるようになったんだ!!」
「あれはなかなかのツッコミよ!」
「はい!」
「……ぐだぐだになってきたところで萩さん、続きをお願いします。」
「はい。座右の銘は『地球は青かった』。人の弱みについては僕のような普通の人間がそんなことを知っているわけがありません。」
『……』
「あれ?誰も反応なし。」
『……』
俺や他のツッコミはピクリともしない。これはあれだな。
全員、つかれたな。
「よし、ラブ、真面目に答えてくれ。」
「言われなくてもそのつもりです。」
ラブがゆっくりと立ち上がった。
「開明高校で生徒会書記をしてます長峰 愛佳です。趣味は小説を書くこととネットサーフィングです。座右の銘は『努力は人を裏切らない』。人の弱み……さすがに知りません。」
ここは真面目に言ってくれたのでツッコミの必要がなかった。そして、次は相手の書記。
「桜ヶ丘高校生徒会で会計をしてます柊 紫苑です。趣味は黙秘します。座右の銘は黙秘します。人の弱みは黙秘します。」
「「何一つわかってねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええ!!!!」」
ということで、向こうの役員となんかツッコミがあったところで次の人だ。
「はいはーい!!こっからはハルちゃんのターン!!開明高校生徒会会計、藤原 晴!!趣味はマンガを読むこと!!座右の銘は『海賊王に俺はなる!!』。他人の弱みなんて知るか!!」
「はい、OKです。では、次へ……」
「ちょっと待って!!ツッコミは!?わたしに雨のようなツッコミは!?」
「そんなものをあびせたら喜んでさらにボケるでしょ。」
「そんなんだからゼロはメエちゃんに襲われるんだ!!」
「関係ないですから!!はてしなく関係ないですから!!」
「やったー!ツッコミしたー!」
「……」
この人に勝てる気がしなくなってきた。
他の人のキャラ紹介って難しいですね。……こんな感じでいいよね?間違ってたらごめんなさい!