7、8月ー14 人間にだって限界はあるけど、時々ない人もいる
……すみません。かなりスランプです。この泥沼を早く抜けたいです。
「主催校の会長が遅刻するのはやばいだろ。」
「うーん、それもそう……」
「メエぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええ!!!!!!!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!」
「紫苑。」
「わかってます。」
そう言って壁についているボタンを押すと出てきたのは金だらい……なんて生易しいものではなく、なんか放電するときに使う丸いモンが付いていて周りに輪っかが付いているというアレが出てきた。つまり……
【バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリッッッッ!!!!】
やっぱりこうなるか。
「あんなことして大丈夫なの!?」
「大丈夫よ。ちゃんと10Vに設定してるから。」
「それなら大丈夫なの?」
「たしか……死ぬことはないはずだ。」
「なら大丈夫だね。」
「死ぬことはって何ですか!?死ぬことは!って!!」
とりあえずラブがさわいでいるがほっておこう。
「すみません。こうでもしないと会長がとまりませんので。」
すごい会長だな。
「早くしないと!」
「待って下さいよ!」
「なんで寝坊したのが軍曹さんなのに私たちが巻き込まれてるんでしょうか。」
誰かが入ってきた。
ピンクのストレートヘアー。顔立ちはなかなかいいと思う。しかし、女性にしては鍛えられてる感じがする。何かの武術をやってるんだろうが……俺の知っている武術を超越している気がする。
「どうも!桜田 ハルっていいます!」
ということらしい。
「な、なんで、そんなに、早、く……」
「軍曹、さんは、どうな、って、いる……」
後ろから激しい息切れをおこした女の子が2人入ってきた。
1人は茶色の髪をツインテールにしている女の子。まるで人形みたいな容姿は親を親バカにする力があると思う。
もう1人は亜麻色の髪のロングヘアー。こちらもかなりかわいく、こんな娘ばっかりだったら親バカの大量生産が可能だろうな。
そして、この2人には共通点がある。どっちも小さい。メエぐらい、いや、メエのほうが小さいか?まあ、とにかく小さい。
「ひのきたーーーーーーーーーーん!!!!!さくのたーーーーーーーーーーん!!!!!」
「あんたは寝とけ!!!(ジャンピングローリングソバットがヒット)」
……俺はこの15年の人生の中で10Vの電撃をくらってあそこまで早く復活した人間を見たのも初めてだし、あそこまで美しいジャンピングローリングソバットを女子がするのを見るのも初めてだ。
「き、今日はしましま……」
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええ!!!!!」
グシャッ!(←蹴りの当たる音)
パリーン!(←窓を突き破る音)
ガッ!ドッ!ザパーン!(←たぶん下の崖にあたりながら海に落ちていった音)
「さて、全員そろったみたいだから会議を始めよう。」
「わかりました。」
「ちょっと待って!あれはスルーなの!?というか大丈夫なの!?」
メエが何かにさわぎだした。
「どうしました、会長?」
「あれは大丈夫なの!?死んだらやばいんじゃないの!?」
どうやらさっき落ちた人間についてらしい。
「大丈夫です。すべてを隠し通してみせます。」
「そうなの?……ならいっか。」
「よくないですよね!?」
「ラブ、あれはスルー推奨だ。」
「そうですよ。それにうちの会長はあれくらいじゃ死にません。」
柊さんもそう言ったのでほっておくことで決定した。
「ではあらためて、全員がそろったので開明高校主催、生徒会会議を始めたいと思います。」
会長の扱いはひどめだ。