7,8月ー2 そうだ、海へ行こう。
「やっほー!旅行だー!」
7月が終わるころなぜか俺はメエと2人で電車に揺られていた。
2日前にいきなり生徒会に届いたお達しは『あさって、ここに行け。』と書かれた手紙と地図だけだった。まあ、詳しくはマジさんが調べてくれたんだが。
そして、その当日。
「お前が寝坊しなければみんなといっしょだったのにな。」
「まあ、すぎたことは気にしない、気にしない。」
「それは普通、本人がいうセリフじゃないからな。」
メエが期待を裏切らず、楽しみで前日寝れずに遅刻ということをやってくれた。まさか全員で遅刻するわけにもいかず俺がメエを起こしにいき、2人で遅れていくことになったわけだ。
ちなみに、俺は先に行きたかったが『ゼロ以外メエちゃん(会長)を扱える人間はいない。』と全員に言われ残された。誰か俺以外にメエを扱えるやつがほしいよ。
「おおー!!」
「うるさい。そしてくつをはいたままイスにのぼるな。」
「そんなことしてないよ!そんなことより見てよ!」
メエに言われて外を見るとまだ遠いが海が見えだしていた。
「海だよ!」
「客がいないからってあまりさわぐなよ。」
さて、やっとみんなに追い付けるかな。
「なんでお前がいるんだよ。」
わざわざむかえてくれたのは養護教諭の中山だ。
「今回、僕は君達の引率兼養護担当なんだよ?」
「聞くな。それよりも引率ならマジさんについてて下さいよ。」
「そんなの君達のほうが……ごめん、僕が野暮だったね。2人でいろんなことを楽しんでいたんだよね。本当にごめんね。」
「大丈夫、苦しむのは一瞬だ。」
背中から木刀を取り出して変態につきつけた。
「ちょ、ちょっと……」
「止めるな、メエ。」
「ありがとう。止めてくれるんだね、メエちゃん。」
「殺すつもりならちゃんとした刃物を使わないと。」
「……僕には味方なしか。」
なんかかわいそうになってきた。
「殺すのは今度でいい。さっさとマジさんたちに合流するぞ。」
なんか殺す気がそがれた。
「ここだ。」
「ほぉー。」
メエが声を上げてホテルを見上げた。目測で40階ぐらいある立派なホテルだ。どう考えても学生の泊まるような敷居の低い場所には見えない。
「やっとつきましたか、会長。」
マジさんが出迎えてくれた。
「さすが開明高校と言ったところですかね。学生相手にここまでのホテルを用意してくれるとは。」
「ここは理事長が昔、社長をしていた会社の持ち物らしい。」
「さすがですね。」
そんなときにメエはポカーンとしている。
「どうした?」
「高い。」
「いつまでやってんだ!」
さっさと中に入っていった。
『いらっしゃいませ。』
何人もの従業員がお出迎えをしてくれたが、VIP待遇みたいなこの扱いはうざい。
「ボク、こういうのにあこがれてたんだ。」
「お前はすべてのものにあこがれてるのか?」
「あこがれているなら、私が毎日出迎えを……」
「いや、それはどう考えてもうざいですから。」
「開明高校生徒会会長はどいつだ!?」