11月−14 嵐当日
「眠い。」
また同じセリフで1日が始まった。
そんなわけで次の日の朝、できれば寝ておきたかったが、さすがにこれにいないのはヤバイ。
しかし、まだ7時半だというのに朝練に汗を流す連中はご苦労様と言いたくなるな。いつも通りならあんなのを8時20分までやっているのだが、今日は8時で終わりらしい。
なんでも生徒会選挙の最後の演説を見るためらしい。どんだけだ。
「予定では8時ごろに演説を始める。」
「いいんですか?人が集まるには早いですよ。」
「最初は挨拶させて本題は人が集まってからする。」
「ちゃんと準備できてますわね!?」
そんなことを言ってると西蓮寺さんが現れた。一応、来るのは7時50分でいいと、新島さんが言ったらしいが、10分くらい前には来たらしい。
「完璧だ。これが言って欲しいことだ。」
そう言って西蓮寺さんに紙を渡した。
「失礼する。」
そんなことを話してると、道をはさんだ向かいからマジさんがやって来た。
「ゼロは中立のはずだが?」
「意見をもらおうと頼んだだけさ。彼はちゃんと中立のままだ。」
さらっと嘘をつく新島さん。言いたいこともありそうだが、マジさんは新島さんから離れてこっちへ来た。
「ゼロ、話がある。ついて来てくれ。」
一応、新島さんを確認したが、こちらを気にしてない。どうやら信用されているらしい。
「すみません、忙しいので。……失礼します。」
それだけ言ってそこを離れた。
「私は生徒会長選挙に立候補した西蓮寺 日香理ですわ!」
西蓮寺さんの演説が始まった。やはり、注目されているだけあって人は多い。俺は、少し離れた場所からその様子を見ていた。
しかし、西蓮寺さんの演説がスタートしてもメエたちが動く様子はない。用意は済んでるみたいだし、メンバーもそろってる。
「まあ、関係ないか。」
俺はちょっと小走りに新島さんのところに向かった。
「新島さん。」
「どうかしたのか?」
新島さんを手招きして人の少ない場所に行った。
「さっき何人かが噂してたんですけど、どうも学校の裏掲示板で白桜のことが書かれているみたいです。」
「なんだと?」
裏掲示板とは学校側の知らない生徒たちの掲示板で、そういうものが開明高校にもあるらしい。
「マジさんが言うには、いじめとかの問題に発展しやすいから削除をしやすくしているらしいので、お願いしていいですか?」
「わかった。」
新島さんが校舎の中に消えていった。
そして、俺は西蓮寺さんのもとに向かった。
「新島はどこへ行ったんですの?」
「ちょっと野暮用です。行く前に伝言をいただいたので報告します。」
「なんですの?」
俺は嘘を伝えた。
「了解いたしましたわ。」
また、演説を再開した。
さて、嵐の時間だ。