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開明高校生徒会録  作者: ヒッキー
9、10月
121/172

9、10月−51 目標なんだ

 相手は3人。持っている武器は金属バットとトンファー、メリケンサックか。構えは素人に毛が生えた程度みたいだが、3人の距離の取り方がうまい。戦い馴れてる感じだな。


 「おらっ!」


 まずは金属バット。


 「ほらよ。」


 次はトンファー。


 「それっ!」


 最後はメリケンサック。


 なるほど。一番当たりやすいリーチの長い金属バットから攻めて、体勢の崩れやすい後半になればなるほどリーチが短く、威力が高くなる。


 1人1人の力は弱いがうまく合わせて志木さんぐらいの実力を出しているわけか。


 しかし、弱い。


 「手が!」


 「出ない!」


 「の……」


 「そこだ!!」


 メリケンサックが狙ってきた瞬間にその勢いを利用して投げ飛ばした。そして、そのままの流れでトンファーを回し蹴りで飛ばす。そして金属バットにぶつけ、最後に武器を蹴りで弾き飛ばす!


 カランカラン


 「な……」


 「これでも体術もできるんだ。まあ、本職でやってる榊や尾道に比べるとお粗末な物だがな。」


 あれだけ完璧にコンビネーションを崩してやったんだ。無理に攻めてくることはないだろう。


 俺は左手に持った木刀を背中にしまった。他の状況はわからないが、たぶんうまくやっているだろう。


 「ま、待って!」


 そのままこの場を立ち去ろうとしたら志木さんに止められた。


 「どうしたんですか。」


 「あなたは風紀部の予算を減らした原因で1つは部員なのはわかりました。しかし、他の原因はなんですか?」


 「……」


 「あなたはさっき1つ目と言いました。なら他にも原因があるのは当然ですよね。」


 目ざとい人だ。こんなにすぐに気付かれるか。


 「2つ目は予算の報告の問題について。風紀部は高い予算の割には細かい報告義務がないから不満が多かったんですよ。」


 「まだありますね。それなら半分に部員を減らす必要がありません。」


 本当にめんどくさいな。


 「……風紀部と生徒会の関係について斑目先輩は改革したかったらしい。」


 「改革?」


 「はい。近年の風紀部について、見た限り生徒会とほとんど同じはずなのにその権限を利用した回数の差がありすぎました。」


 「それってどういうこと?」


 「簡単に言うと生徒会が校内の風紀に関してほとんど取り締まりをしてない状態になってたんだ。全部、風紀部に頼りっぱなし。」


 「へぇ。」


 「そんな風紀部と生徒会の状況を見て、やる気のない風紀部員を減らして、少なくなった分生徒会でフォローしようと考えたわけだ。」


 「なるほど!」


 ……なんか志木さんの精神年齢が10歳ぐらい後退してないか?一応、おおざっぱに見渡して見るが……あれ?なんか頭らしきものが見切れたような?


更新速度が上がってきたんだよ。たぶん、数日後に戻る。

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