9、10月-46 なぜ人は知りたがるのだろうか?
本当にすみません。更新頻度の落ち方がひどいですけど、見捨てないでください。
私、長峰 愛佳は生徒会の中で一番、普通の人生を送ったと思う。普通に産まれて、普通の幼少記をすごし、普通の公立小学校に入学した。そして、普通にいじめられた。
私は引っ込み思案でいつも自分の席で小説を読んでいる、よく言えばおとなしい、悪く言えば根暗な少女だった。それは格好の獲物に見えただろう。
小2の後半辺りからいじめは始まった。しかし、それはそんな問題ではなかった。直接的な言葉の暴力だったけど、私自身の反応が微妙だったから小3に上がるころにはなくなってた。
でも、それで終わってくれなかった。
小6になっていじめが再燃した。今度は間接的な暴力。もちろん、先生たちもがんばってくれたけど、そこは先生。生徒が知らないと言えばそれを信じるしかないし、わかっていたとしてもどうしようもない。
ただ、私はわからなかった。なんとなくだけど、今回のいじめには意思を感じた。その意思が誰のものなのか。どんなものなのか。まったくわからなかった。
だから、知りたいと思ってしまった。なぜだかわからないけど知りたいと思ってしまった。
そして、私は他人の感情を敏感に感じ取ろうとした。あの人は今、何を考えているのか。あの人はどんなことを思ってあんなことをしているのか。いつもそんなことを考えていた。
そして、私は他人の感情がなんとなくわかるようになっていた。そして、私はいつも読んでる小説に違和感を感じた。
「何か……違う。」
私はその日から小説を書き始めた。
いじめられている少女。彼女は殻に、いや、あれは殻なんて生易しいものではない。砦だ。砦に隠れた少女。誰が呼んでも応えない。だけど彼女は知らなかった。相手の感情を。だから知りたいと思ってしまった。他人を。
こんな小説。キャラクターを決めたら、勝手に歩きだしてできた小説。私がこれを完成させたのは小6の終わりごろ。いじめはもう下火になったが、両親が私のいじめをめぐって離婚。中学校はおばあちゃん家の中学校に入ることになっていた。
そして、中学校に入ってすぐにこの小説を出版社の新人賞に送った。もっと多くの人にみんなの感情を知ってもらいたかったから。
私は新人賞を取りデビューをはたした。デビュー作の名前は『砦の中の私』。私の思い出で私の想い。そして、私が他人の想いを示した初めての小説。
それがベストセラーになって、私は新作を求められた。極力学校には行った。しかし、全校生徒が40人ぐらいしかいないその中学校ではわからない他人の感情はなかった。
その後、2作目、3作目を出したけど自分では納得できなかった。
だから私は休んでいる。そして、いろんな感情を感じたこの学校を選んだ。それが私の歴史。楽しくとも、なんともない歴史。
どうも、作者のヒッキーです。
はい、いい訳言います。なんか血迷って大学の部活で締め切り3つ抱えてます。さらにスランプです。そんなわけで、更新速度がやばくなりそうです。
さらに当分シリアスが続きます。ネタ切れじゃありません。前に進むタイミングを逃しただけです。
最後にこれだけ言わしてください。ごめんなさい。