9、10月-41 テンション高い人間は面白いけどついていく側は大変なんだよ
今回はついにゼロ以外の一人称になります!え?何回かあっただろって?……そのときはそのときです。
ということで、ハルの一人称を楽しんでください。
ところ変わって藤原晴側。
「いやいや。ハルちゃんついに戦闘シーン!!これでテンションが上がらずに何が上がるというのですか!?」
……さすがに1人でこのテンションはきついわけですよ。
「ゼロはひどい男だよ。私みたいな他人がいないと死んじゃう生物を、当たり前のように1人にしちゃうんだから。これが幼女虐待じゃなくてなんだと言うのだ!」
……さすがにテンションがもう限界なのですよ。
「……生徒会?」
「お!?やっと敵ですか!?やっと1人解放ですか!?」
「……」
でもでも残念。なんかテンション低そうなのだよ。おかっぱで目が見えてない。そんなんじゃ美少女かわからない!!そして背もメエちゃんほどじゃないけどちっちゃい。典型的な根暗キャラじゃん。
「……花咲 姫子っていいます。」
「わお!!なんかかわいい名前!?そんな根暗っぽいのに!?」
「え?えと……すみません。」
「まさかの謝罪!?ツッコミ属性ゼロですか!?」
これはやりづらい!!ハルちゃんの天敵ですよ!!これならもっと狂ってくれてたほうが楽だったりしますよ!!
「では、行きます。」
そう言って右腕をふった。すると何かが目の前を通った。
「わお?」
よく見るとワイヤーが前にあった。いや、ピアノ線かな?
「もしかして曲弦師?」
「?ワイヤー使いです。それとナイフ。」
「OK!!」
「ふえっ!?」
なんか変な表情されたけど無視。
「これから私はあなたが何と言おうと姫ちゃんって呼ぶ!!そして、私が勝ったら君を私の好きなようにコーディネートさせてもらうよ!!」
「え……私が勝ったら?」
「私は君の言うことを絶対に聞く操り人形になってあげよう!!」
「……(コクッ)」
よしっ!!軽くだけどうなずいた!!これで私が勝てば……まずは瞳のチェックだよね。そこでかわいかったら髪型をちょっと髪の足りてない感じのポニーテールと青っぽい髪にして、服はセーラー服。作ってでも用意して……
「あ、あの、大丈夫ですか?」
おっと、顔に出てたみたいだ。
「しかし、これで私の戦う理由ができた。本気出すよ。」
そう言って私はポケットから武器を出した。
「そ、それは?」
「これぞスーパーなボール、スーパーボールだ!!」
「……はい?」
まあそんな表情しないで欲しいな。決しておかしくなってないからね。
「ときに姫ちゃん、私のことはどれくらい知っているのかな?」
「え?……2年生で生徒会書記。明るくてボケ役。……これくらいです。」
「うん。だったらそれにこれも加えといて。『数学オリンピック最年少出場』。」
こんな感じが続きます。