9、10月-30 先生!チートです!
なんだか知らないけど記念すべき100話目!ついにここまできました。
そして毎回思う。何で記念の話っていい感じの話にならないのだろうか?
「では、ここでルール説明です。ルールはリレー形式の当て抜けです。簡単に言うと問題に答えた人が抜けて最初に最後の人が抜けたチームの勝ちです。」
「わざわざ当て抜けと言った理由がわからないぞ。」
「さらに最後の人は順番が来たらUNO!と言って下さい。」
「そこでなぜそれ!?」
「これは冗談です。」
「冗談かよ!ああ!あのバカがもう混乱してるし!!」
「ではでは、第1問!ででん!!」
「効果音自家製!?そもそも解答者の紹介しろよ!!」
「Sが3人。では、問題です。」
「雑だ!わかるけど雑だ!!」
「『ほ……』」
ピンポン!
ん?押したのは赤羽さんか?まだ1文字目だし、間違って押したのかな?
「インサイダー取引。」
「正解!!」
「なにが!?」
「問題だよ。正しい問題は『法律では禁止されている、株主などが未公開な重要な情報を利用して自社株などの取引を行うことを何と言うでしょう?』答えはインサイダー取引でした!」
「どっかで情報漏洩してるだろ!?」
「これくらいのこと、すぐにわからないなら株なんてやってられないわ。」
「確かにそうかもしれないが、1文字目でわかる必要は絶対ない!」
「ふふふ……」
そんな不敵な笑みを残して抜けていかないでほしい。というか、なぜ柊さんはほぼ同時に押そうとしてたんだ?
「では、問題です。ででん!!『』」
ピンポン!
まだ読んですらない!!
「無知。」
「正解!」
「正解!?」
ありえない。解答を聞いたら榊なら答えれるのはわかるが、それは問題を聞いてできるものだ。そして、また柊さんはほぼ同時に押そうとしてた。
「会場のどよめき冷めやらぬまま問題!でで……」
ピンポン!
「伊藤博文。」
「正解!」
「チートすぎだ!!」
今日初めてチートの使い方を完全に理解した。
「さて各チーム1人目は抜け、横一線!」
「さすがにチートはもういないだろうな。」
「……ん?つまりおもしろくないよね。よし、カット!!」
「呼んだのに扱いひどすぎるだろ!!」
だが実際にそれほどおもしろくなかった。宮野さんは意外とあっさり答えたし、ラブもそれほど赤くならなかったし、他のメンバーに特別バカもいなく、あっという間に最後までいった。
……本当に飛ばすことになるとはな。
え?ほかのメンバー?S軍団ほどチートにはならなかったよ。