蝶
私にとって蝶とはこうでした。
空を飛ぶのは楽しいのかな。
どこまでも遠く遠くに行きたいな。
私に翼あったならあのこみたいに空へ行けるの。
飛び越えて私を捕らうこの檻を
高く高くに空へといつか。
どこまでも遠く遠くに行きたいな。
私に翼あったとてあのこみたいに飛べないな。
囚われる小さな小部屋、我が心
光さえない羽化を待つよに。
どこまでも遠く遠くに行きたいな。
私はきっとこのサキに興味がないのそれだけだ。
生まれ生まれて死んで死にゆく。
私の意思はいらないの。
レールの上を走るだけ。
そんな人生うんざりだ。
だから私はあなたを見るの。
ねえ聞かせてよ。
空を飛んだら悲しいのかな。
今さらですが、土曜日曜の更新を予定しています。祝日は不確定、平日の更新はありません。
私が文を書くと基本的に暗くなってしまうことが多いので何とかしたい今日この頃。
読了に感謝し後書きとします。
以上。