少女の記憶1
こんな話を聞いたことはないだろうか?
1人の半機械が1人の少女と出会い旅をする話を
半機械の話で少女はある記憶を思い出す、記憶とはいくら立っても消えないものだ、それがトラウマでも恐怖でも...
これは、そんな二人の物語
「...ちょっと...暑いな...」
ジャノさんはそう呟く。
最近は夏なのに寒い時があったからまったくいわかんなかったが、良く見たら夏にはまったく合わないマフラーと、長袖長ズボン...
暑いに決まっている。
しかも今日は真夏のように太陽が照っている中の真昼間だ...とっても暑そうだ。
「そう言えばエルク?...ってあの〜?そんな可哀想な人を見るような目で自分を見ないでくれないでしょうか〜?」
どうやらいつの間にか、変な同情をしていたようだ。
「ご、ごめんなさい...そんな服装で暑いって呟かれたからつい。」
笑うのをこらえながら(こらえきれてなかったけど)私は謝った
「いや!少しは暑いよ?こんな服装だもん!
でも〜あれよ?そこまで暑いってわけじゃ...って言ってもお前も暑そうじゃね?」
彼は私の服装を見る。
「私はこんな服装ですがそれほど暑くないですよ?」
ワンピースのような服の上から身にポンチョを着ている私は、ほかの人から見たら暑そうだが絶対彼よりはマシだと思った。
でも実は結構暑い、多分ジャノさんは私より何倍も暑い
「まあ俺は半機械ってのがバレにくいようにしてるから仕方が無いんだけどな。」
なるほど...だからそんな服装なのか。
と、納得していると、彼が。
「にしても団体の奴らはエルクをさらって何がしたいのやら...あ!あそこでアイス売ってるし買うか〜もう暑くてたまらん。あそこ座ってて」
「そうですね...私も暑くて倒れそうです...」
張りあいはいつの間にか終わり、アイスを食べることになった。
「おっさんアイス2つちょーだい。」
ささっと屋体に向かっていった彼はアイスを買いにいった。
「二つで500ゴールド...へいまいどあり。」
お金を払ってアイスを二つ持ってやって来た彼は、一つを私にもう一つは自分で食べた。
「そういやさっきの続きだが、なんかわかってる事は無いのか?」
アイスを食べながら彼はたずねてきた。
「詳しいことはわかりません、でも強力な魔法を撃つ為には私の力が必要なようです...でもそれだけではないと思います。」
それくらいではここまで熱心に追いかけてくるはずがないのだ...絶対ほかに何かある...私はそう思っている。
「なるほどねえ...それがわかれば少しは対策ができるがなあ...また襲ってきた時に聞いてみるか...そういやエルク。」
「は、はい?なんですか?」
また何か恐ろしい事を考えてる気がしたが、それは聞かなかったことにした。
「お前、魔法を使うのが怖いと言っていたよな?過去に何があったかは分からないけど、多分いつか俺1人では勝てない相手が出てくる。悪いがその時は魔法を使う覚悟してくれ。」
魔法を使う...私が魔法を撃つと近くの沢山の精霊さんが私に加護をくれるので威力は弱い訳では無い。
でも私は人を魔法で殺してしまった。
このトラウマを克服しないとこの先、生き残ることは難しいだろう。
ただそれは今すぐ克服することは出来ないのでゆっくり克服して行きたい。
でも、克服したとしてもこの罪は償いきれないだろう...たとえどんな理由があろうとも。
「そんな考えすぎんな。俺も魔法関係でこうなっちまったが、魔法使ったヤツを恨んだりもそいつを憎んだりもしてない。」
少し落ち込んだ私をみて慰めてくれた。
「はい...ありがとうございます。」
「よし!行くか!」
ジャノさんはそう言うと、立ち上がり歩きだした。
「そう言えば、俺はお前の護衛として旅をしてるだろ?でもちょっとした過去の事でおれが感情的になるかもしれないんだ...もしそうなった時は止めてくんねえか?」
夕方になる頃だった。
彼がそう言ったのは...
彼はどんな過去があるのだろうか、今の私にはそんな事は分からないけど、彼がこんな顔をすることはあまりないと思う。
そう言えば、彼は爆発に巻き込まれたんだった。
多分その事かな。
...あれ?なんでそんなこと知ってるの?
まるでその時、私もそこにいたような...
ふと記憶が蘇る...これは私が8歳になる頃の記憶だ。
誰かが、私を護ってくれていた。けど誰だろう...顔がわからない特徴も...ただ母と一緒に私も護ってくれている...誰だ?この人は。
大切な所が抜けている...だがこんな事は完全に忘れていた、ジャノさんに出会ったからだろうか?
いや、そんなことはどうでもいい少なくともあの時の彼は...
私のせいでこの世にいないのだから。
はっとした、誰かわからないのに...何故?
何故彼は私のせいで死んだと分かったんだ...わからない...あれ?じゃあ私が殺したのはだれ?
殺したと言う事実しか知らない...私は、殺してしまった人も忘れたの?
うそ...うそだ...そんなの信じられない...
私は...守ってくれていた人を...殺してしまったの?
『ナンデコロシタノ?マモッテヤッタノニ。』
視界の先に血塗れの誰かが見えた、誰かはそんな事を言っている気がした。
「わ...し....こ...し..た..?」
頭が痛い...ジャノさんが何か喋っている。
自分のポケットの中の魔法石を意識する。
視界が歪み、吐き気がした。
私の所だけ空間が歪んでいるようだった。
彼が...なにか、言っている...ジャノさんは、何を、言っているの...だろうか...
「ご...め..ん.な...さ..い...わ...た...」
涙が流れ無意識に何かを言おうとした私の意識は途切れた...
ジャノは何が何なのか分からなかった。
とりあえず今出来るのは、彼女を寝かすことくらいだろう。
病院に行く方法も考えたが彼女が危険かもしれない、取り敢えず宿に泊まろうと、考えた彼は彼女を背負い、大急ぎで宿を探した。
今回は少しミステリアスな感じになってしまいました。(意味がわかりにくいかも)
少し読みにくいところもあり皆様の気分を悪くしてしまったかも知れませんがなにかアドバイスを貰えたら幸いでございます。
3話を見てくださりありがとうございました。
私の次回作にご期待ください。(これ最終回に使うやつですねw)