二人のだけの秘密
こんな話を聞いたことはないだろうか?
1人の半機械が1人の少女と出会い旅をする話を
少女はちょっとした秘密をもってい
半機械は少し本気を出したようです。
これは、半機械の男と精霊と話せる少女の物語。
次の日の朝...私は宿舎の前にいた。
あまりジャノさんを待たせるわけには行かないと思ったけど早く用意をしすぎてしまった...
まさか1時間も前に用意ができるとは思っていなかったので、今はとても暇だ。
いつものコート姿で彼が来るのを待つ。
「あ、精霊さんどうしたんですか?」
樹の精霊さんが話しかけて来てくれたので暇せずにすみそうだ...
そう言えばここは森があるのだった。
しばらく話しているとジャノさんがやって来た。
「あら?待たしちゃったかな?」
彼は少し焦ったように言った。
「いえいえ、大丈夫です。」
昨日は暗くて分からなかったが右手に手袋が付いていた、彼の服装は普通だが左腰に着いている武器はナイフだろうか?それにしても柄かやけに長い。
「とりあえずここを移動しようか。」
「あ、はい。」
そうかしこまらなくていいと言ってくれたけど、やはり少し警戒してしまっているのだろうか。
私は人と話すことがあまり無く逆に追われることの方が多いので人と一緒に歩くことは少し変な感じがする。
しばらく歩いて森にはいっているが、話すことがなく沈黙が続く。
精霊さんがいつも話してくれるが人といる時は気を使ってくれ話しかけてこない、いつもなら精霊さんと話しているけど、その感じでいいのだろうか...
などと考え事をしているとジャノさんが質問をしてきた。
「エルクは、精霊と話せるって言っていたがいつも話しているのか?」
「え、ええまあ1人の時はよくお話します。」
人と話したことはあまり無いけど、と言うことは秘密にした。
「よく話すんだし精霊に頼んだら自分の身を守れるくらいの魔法は使えるじゃないのか?」
「...えっと...私...魔法を撃てないんです、なんて言うか...怖くて。」
昔、自分の身に危険がおよび魔法を使ったが関係ない人まで巻き込んでしまった...
その日から魔法を使っていない、使えないのではなく使いたくない。
「止まって。」
「ぷわっ!」
凄い叫び声を出してしまったと思いながら急に何事かと彼の顔を見た、彼の目の先には黒いコート姿の男が立っていた。
森の中で、緑が多く黒色のコートがやけに目立つ。
その男が、
「俺の部下を倒したってのはお前か。」
どうやら昨日の人達の仲間らしい。
「なんだ?あんたもやられに来たのかい?」
「俺は昨日の奴らとは違うぞ!俺はあいつらの何倍も強いぞ!覚悟しろ!」
.......
「ふーん、なるほどつまり君たちは、鴉の魔法騎士団に彼女をさらってくるように頼まえたと。」
「へ、へい!その通りです旦那ぁ!」
あの後ジャノさんに瞬殺された黒コートの男はジャノさんからの質問に答えていた。
「理由は分からないんだな?」
「へ、へい!理由は聞いてないけど報酬の方が良かったもので...」
私を追ってくるグループは沢山いる。
今わかっているグループは、国の兵士鳩の平和団、対反乱軍の兵士鷹の魔法騎士団、テロ組織仮面の魔女団。
そして反乱軍鴉の魔法騎士団である。
ただ、いくらまいても追っかけてくるし、
(と、言うかおってくる人が増えてる)
男の話を聞くと他の団体も人を雇って私を負っているのかもしれない。
と、言ったことを葉の間から差し込む太陽の光を見ながら考えていた。
「情報も聞き取れたことだし、そろそろ行こうか。」
隣を見るとさっきの男が木に括りつけられていた、男はなにか叫んでいたがあまり気にせず行こうと思った。
...これ以上見てはいけない気がする。
彼はとても強かった、それも魔法がなくてもいいくらい。
「そう言えば、ジャノさん、さっきもそうでしたがなんで魔法を使わないんですか?」
ジャノさんは苦笑いしながら、
「使わないんじゃなくて、使えないんだよな...俺、半機械になる時に魔法に変える精霊機関が使い物にならなくなるほどの大怪我してな。まあ詳しいことはまたいつか話すよ。」
少し歩いていると湖が見えた、「少しここで休憩しようか?」と、聞かれたのでそうすることにした。
湖の近くにあった丸太に座って一休みする。
水の精霊さんが異常なほど沢山いたここは、普通の湖より精霊さんが溜まりやすいのだろうと考えていると、
背後から水の玉が数発飛んできた、完全に油断していて避けるのが遅れ、私の体に当たる直前。
どこから出したのか赤紫色に光る刀型の武器が玉をすべて弾いた。
「大丈夫か?」
「は、はい大丈夫です。」
彼は、玉が飛んできた方を見ながら、刀を構えたすると草陰から茶色のコート姿の人が5人ほどでてきた、鷹の魔法騎士団だ。
するとさっきの魔法を撃った人かと思える声からして女の人が、
「今のを弾くとは...あなたなかなかやりますね」
と、彼を褒めるように言った。
「まあこれくらい出来ないと生きていけないのでね。」
ジャノさんには余裕があった。
でも圧倒的に分が悪い。
相手が余裕なのはそれもあるだろう、すると後ろにいた4人のコート姿の人がそれぞれの魔法石を取り出した。
昨日の黒コートの人達が出したものとは形が違う石だ。
「水の矢よ敵を穿て。」
4人がそう唱えると魔法石が水色の光を帯びた、その瞬間別々の方向へ矢が飛んでゆき、4つの矢が彼をを捉えようとする。
飛んで来る矢を左手に持っている刀で2つ弾いた彼は、残りの二つを右手で消し飛ばした。
「高電離気体銃起動。」
右手の手袋を外しそう呟いた彼の右手は変形し、4人の中の1人に向けた。
瞬時、右手に右手に電気が走りプラズマが飛んだ、昨日見たのはこれだったらしい。
発射されたプラズマは相手を捉え、1人を倒した、その瞬間残りの3人の間合いに入り刀で魔法石を砕き刀を収めた...さっきのナイフみたいな武器はこれだった...
魔法石を砕かれ完全に戦えなくなった彼らは逃げ出し茶色コートの女性だけが残った。
しばらくの間水を打ったような沈黙が走る。
「後はお前だけだが...どうする?」
「もちろん...戦いますよ?」
そう言った瞬間女性は魔法石を掲げ、
「龍を切り裂く水の刃。相手を切り刻め...
【水晶】」
すると、魔法石から水晶のような輝きを放ちながら水の長剣がでてきた、さっきの刀よりも何倍も長い。
彼はナイフのような短さの鞘にてを掛けた。
相手は、長剣を構え彼の首を斬らんと特攻してきた。
だが彼には届かず柄にいなされる自動的に背後に回った彼は相手に向かい、斬り掛かろうとしたが、彼は斬り掛かる代わりに相手の間合いから瞬時に逃げた。
「今攻撃しなかったのはいい判断でしたね...もう少しで貴方の首をとれたのに。」
「あんなわかりやすい罠は流石に逃げるわ、もっと隠せよ。」
「そうですね...そこに設置していた罠魔法も少し隠すべきでしたか。」
女は笑った。
瞬間、水が氷のとなって彼の手と足の動きを止めた。
「うおっ!...動けねぇな...」
「これで終わりです!」
相手が長剣を構える。
「ジャノさん!」
私が彼の名前を叫んだ瞬間、彼は笑い。
「しゃーねー...少し本気を出そう。」
本気を出す。
彼はまだ本気では無かったのか、と驚いていると、彼は居合の構えをし、目を閉じた。
相手は驚いていたが何も無いことを悟ると彼に向かい彼の首を再び斬ろうとした。
だが、今度は斬り掛かった相手が逃げた、自分の間合いに入った瞬間だった。
...何かにきずいたように自分の間合いから逃げた。
いや相手は彼の間合いに入ったのだ。
目を閉じ集中することで彼の周りに円が出来てるようなものな見えた。
彼の方を見ると今さっき彼を捕らえていた氷が砕けていた。
静かに息を吐きながら目を開き、ただ構えは解かず...彼は笑った。
瞬間今度は彼が相手に向かい飛んでいき一瞬で自分の間合いに入った。
「対魔法抜刀術、【雷鳴】」
彼が刀を抜く瞬間雷が走るような音がなり相手の長剣ごと相手を吹き飛ばした。
彼が振った刀には前には見られなかったが、雷をまとっていた。相手の方を見ると相手は気絶して動きそうにない、相手の武器はバラバラに砕け散ってる。
追手が来る前にここをとりあえず離れるため移動することにした。
「ジャノさんって武術が出来るんですね。」
しばらく歩いてふとそう思った私がそう言うと、ジャノさんは笑いながら
「実は、半機械になってからも少し相手と戦ったりしてたんだが武術が出来ないと魔法がよけれなくてなーもうめっちゃ必死に武術を覚えたよ、体が機械ってのもあってすぐに覚えれたけどな。」
と、言った後に「あっこれ秘密な?」と言ったので私まで笑ってしまった。
あって二日目の人間に秘密にして欲しいことを言うのだろうか。
「なら、私も1つ秘密を言いましょう...実はあなた以外にこんなに話した人はないんですよ。」
その後で私は「秘密ですよ?」と口元に人差し指を指し笑顔で言った。
人前でこんなに笑顔になれたのは初めてだ。
もうすぐ昼だろうか、真上に上がった太陽が私達を優しくつつんでいるような気がした。
この小説を読んでいただきありがとうございます。
最近書き始めたばっかりで何もわかりませんし、少し矛盾しているところ、前書きと後書きの下手くそさが出てしまっていると思いますが、そこの所をご注意頂けると幸いでございます。
それでは次作もまた見てくれるとありがたいです。