二人の出会い
星空が綺麗な夜、旅をしている私はある2人の大柄の男と小柄の男の黒コート姿に追われていた...
「やっと見つけたぞ!」
「こんどこそこっちに来てもらう!」
小柄のコート姿の男が魔法石を前にかざす、その後その魔法石が緑色の光に包まれた瞬間に私の足がツタに絡まり私は前に転けた。
「つ!」
さっきのは樹の魔法、動こうとするが痛みで思うように動かない。
「やっと捕まえた...もう逃がさないぞ。」
小柄の男の手が私に届く瞬間...彼は、やって来た。
「全く、女の子1人に大人2人で追いかけっこって鬼畜かよ。」
あろう事かアイスをたべながらやってきた彼は、平然とアイスを食べていた、今の状況を知っているのにこの人は馬鹿なのか?
「お前には関係ない事ださっさとされ去らないとひどい目にあうぞ。」
「そうゆう訳には行かねぇよ女の子が変なおっさんらにげへげへ言いながら連れ去られる所を見たくねぇもん。」
やっている事が相当おかしいしげへげへと言ってねぇとみんな思っていたが、大柄の黒コートが言った。
「そんなにひどい目にあいてぇなら望み通り合わせてやるよ!」
さっき魔法を撃ったのと違う形の魔法石を持ちさっきとは違う赤い光をおびた瞬間、彼を赤い火が襲った。
かと思ったがそこに彼の姿は無くあるのは火が通り過ぎる空間だけだった。
「あ、あいつはどこに行った!」
大柄のコート姿の男が彼の行方を探そうとした瞬間、小柄の男が前方に吹き飛んだ。
「がっ!」
吹き飛んだ小柄の男が吹き飛んだ逆の方を見ると彼が立っていた。
「闇の加護か...不味いな、これは...」
何かを呟いた大柄の男は宝石を手にし
「竜巻の爆炎!」
突如赤い竜巻が彼に向かい襲っと思うと彼の前で爆発した、きずくと大柄の男は遠くまで行ってしまっていた。あれだと追いつけない。そう思った突如。
「××起動。」
「え?」
何かを呟いたと思うと私の横を電気が走り大柄の男を襲った。
男は何も叫ぶことなく倒れた。
「大丈夫か?キミ。」
「う、うんまあなんとか...いっ。」
「怪我してるぞ...ちょっとまってな。」
彼は何も無かったようにしているが、彼は魔法を使っていなかった。その事実を私は信じられずにいた...
「あの...あなたはいったい。」
怪我している所を治してもらい、私の目的地まで送ってもらう途中、魔法を使っていないことが気になり、彼に聞いてみた。
「その前に自己紹介をしておこう。俺はジャノ・フライノス半機械だ。」
「私はエルク・ロムネトです、ってあなた半機械なんですか!?」
「色々あってな。」
彼...いやジャノさんは薄く笑った。
「で、俺は誰だってしつもんだな、まあ...ただの半機械だよ。」
「そうなんですか...あ、そう言えばの雷撃は?魔法石を出していませんでしたが...」
「あれは魔法じゃないんだよ。」
あれが半機械で繰り出される攻撃なのだろうか少し不思議に思うも、今はどうでもよかった。
聞きたいことは沢山ある、
「そいやお前なんで追われてたんだ?」
「え?」
「いや追われてるの見たから助けたんだが今になってなんで追われてたのか気になってね。」
どうやらジャノさんは私の事を知らないらしい。
「えっと...私...精霊と話すことが出来て...その体質が原因で...追われてました...多分。」
「多分ってことはしっかりわかってないのか。」
「はい。」
正直言って話せるだけで私自身そこまで強くない...なのに何でそこまで追うのだろうか...
「まあ、精霊と話せる時点で相当イレギュラーな存在だしな...どうだ?旅をしてるんだろ?目的地までの護衛は要らないか?」
「え?、でも目的地って言うか調べ物だから...いつになるか分からないけど...」
もともとこの旅は、私を追う団体から逃げるためだ、だから...
「まあ団体を潰せば逃げなくてもいいしな。」
私は声に出していたのかと驚いたがそうではなさそうだ...でも...
「な、なら宜しくお願いします。ジャノさん。」
「おう、任せとけ!エルク。」
〜今、2人の旅が始まる〜