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先陣
私は、光の国、スミカルナ国の王女ティーナ。
今我が国は、闇の国、アルティス国と闘っている。
しかし、アルティス国の王であるルイ王は、私に必用以上に近づいてくる。
「今宵は、スミカルナの名においてこの私、ティーナ自身が先陣をきる!」
「そんな、、、ティーナ様は城にて我々にご指名をお出しください。ティーナ様がもし殺られてしまわれたらだれがこの国を納めるのです。」
民は、皆私の身を案じて絶対にこの意見を認めてくれない。でも今日は、ちがった。
「皆のもの、ティーナ様のご意見に肯定されよ。」
そう言ったのは、私の幼なじみでもあり、国一番の剣士でもある騎士レオン。
「王女を信じ、王女を守れ!先陣をきった王女に続け!」
民のざわめきが彼の言葉で静まっていく。
「分かりました。王女の仰せのままに」
深々と頭を皆が下げてくれる。
「ありがとう、、、では行くぞ!」
「御意!」
私達の戦いが今日も始まる。