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浪岡哀劇  作者: かんから
誤解と嘘
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第三章 第一話

 時は経ち、季節が変わった。後継を決まぬまま、真央まおぎみもいまだみつからない。すべてが一向に進まず。そんなおり顕氏様が再び私を訪ねてきて、このように話した。





「怨恨か……。私も調べたのだが、らちがたたぬ。再び御所の使用人にもありようを訊いたが、叫び声一つも聞いていないそうだ。罪人つみびとにたどり着くためのものがない。」





 おもわず頭によぎるのは……”水谷(みずたに)"。




 その名は考えたくない。確かに、彼らなら恨みを抱いているだろう。


 嫌に蒸し暑い。蝉が大きく聞こえ、騒がしい。あらゆる毛穴から汗が噴き出る。









 「水谷……。涼しそうな名前だな。」


 「はい。心が冷え切るほどに。」





 二人して冷笑した。すぐに声は途絶え、周りの雑音だけがうるさい。


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