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つまりは、そういうことでしょう?

作者: 三郷 柳

 さっきから飽きもせず喋り捲っているこの女。一体私に何を言いたいのだろう。いや、そんなことは考えずともわかる。そのやたら上から目線のドヤ顔と、吐き気のするほど自己顕示欲の塊な発言で大体は。

「そういえば、この前の実力テストあったじゃん? 現代文やばかったんだわぁ」

 こういう人間の8割はこの後自慢話に突入する(私調べ)。このまま無理やり話の腰を折ってしまいたい。できることなら、君の言いたいことを先に大声で暴露したい。だが私は日本人、ストレス社会を生き抜くためにはこのくらいの敵に怯んではいられない。

「へぇ。どうだったの? 悪かったの、点数」

 悪いわけがないよなぁ? わかってるんだ、そんなこたぁ。でも、何も知らないふりして聞き返す。『悪い』というワードがここでは非常に大事になります。

「なんか、読解がSランクだったんだよね」

 ま、そんなことだろうとは思ってたけどね。だけど、驚いた顔を作ってはい、せーの!

「すごくない? 今回の難しかったじゃん」

「いや、現代文て本文読めば普通にとけるからさ」

 へぇーーーーーーー。そりゃあまたご立派なことで。

「英語はリスニングしかできなかったぁ」

 はいはい。言えばいいんでしょ。

「リスニング早くて聞き取れなかったんだけど。すごいね! 今回のテストの合計すごかったんじゃない?」

「んー? 別にそうでもないけど、Bくらいかな」

 来る。この後の質問は決まってる。

「ねぇ、私も教えたんだからユウも教えて」

 ほら、やっぱり。あ、遅れましたがユウと申します。

 何、その目。私もさぁ、君の自慢話聞いてるだけってのも疲れるんだ。君の言いたいことなんて見え透いてるし、物知り的な立ち位置にいるけど、その情報あってるんですか?ww 

 というわけで、そろそろ私のターンでもいいかな。いいよね、ここまで我慢してやったんだし。

「私? Sだったよー」

「え、S? 合計が?」

「ん? そうだよ?」

 ウケるわぁ、その顔。まぁ、今まで私のこと下に見てたんだからそうなるのも当然か。私も文句は言えないけどさ。君のこと見下してたし。てか、現在進行形で見下してるし。

「でも、リスニング聞き取れなかったって……」

「あー。聞き取れなかったとは言ったけど、解けなかったわけじゃないし。あと、なんだっけ。現代文なんて本文読めば普通に解ける、だっけ?」

 わっかりやすくキレるなぁ。顔怖いんだけどww

「ドヤ顔で何言っちゃってんの? そんなのwwwあたりまえじゃんwwwww」

「は? バカにしてるわけ」

「え。してるけど、気づかなかった? 本物のバカ?」

 君のその、『え? わかんなかったの? 中学でやらなかった?』てな態度が私は嫌いでね。やたら豪華な交友関係自慢してくるところも、大っ嫌いなんだ。

 だからさ、

「その中途半端な出来の頭でよく人のこと見下せたよね。ホント勘違い人間って迷惑だわぁ」

 その高すぎる鼻、早いとこ折っちゃってくれない? 


……すみません。なんでもいいから短編を書こう、と書き始めたら中身のない駄作が(-_-;)

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