エピソード0「過去の記憶」
~七年前~
少年『父さん!俺もつれてってくれよ!』
父親『ん?てめーは家で母さんと一緒に待ってろ言ってるだろ』
母親『そうよ大地....わがまま言わないで』
少年『だって!父さん言ったじゃんか!「お前は俺が絶対に守ってやる」って言ったじゃんか!』
父親『.....大地』
少年『うぅ......行かないでよ....』
父親『.....よし!なら約束だ!』
少年『やく....そく....?』
父親『おう!俺は絶対に帰ってきてやる!だから大地は父さんが帰って来るまでに強くなっとけ!』
少年『....強くなったら帰って来てくれる?』
父親『あぁ!帰ってきてやる!これがその証だ!』
父親は自分の右手のブレスレットを少年に渡した
少年『え?でもこれって父さんのお宝じゃ...』
父親『おうよ!父さんの宝だ!』
少年『いいの?』
父親『ん?不満か?』
少年は首を横にふる
父親『それがあれば父さんは帰ってくる....宝だから大切に持っとけよ?』
少年『う、うん....約束だよ?』
父親『まかしとけって!』
少年『分かった....待ってるね...父さん...』
母親『あなた....気を付けてね....』
父親『あぁ....行ってくるぜ』
母親『行ってらっしゃい...』
少年『行ってらっしゃ~い!』
この七日後、少年の父親は空に帰った