表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/63

まく朗のこと

 美味しいハンバーグ店に連れてきてもらったジャンヌ。

 今回は、その連れてきてくれた人の紹介です。


 ぱくりまく朗。

 勿論これは仮名、インターネット上のハンドルネームであって、本当の名前は不明である。



 私のブログに毎日のようにやってきては、「死ね」とか「首吊る吊る」とか「バナナ」とか「唯我独尊」と言った荒らし寸前或いは厨的な書き込みを残す困った奴なのだが、予想外にも去年のオフ会に現れて、その意外な姿に驚かされた。


 薄い栗毛の美しい紙に、少し太めの眉を持つ私ほどではないがなかなかの癒し系美少女。どこかで軽音楽部に入っていたり、写真部に入っていそうな感じの顔つきだ。喋り方も、ほんわかしていておとなしく一見するとモテそうなのだが、その中身は奇想天外で、世の中と大きくズレたソシッパ的なところがあり、また発言の随所に下ネタをちりばめてくる。そのため、結果的に男は寄り付かないようだ。


 あのオフ会で知り合い、彼女が私に対して恩義を感じている事を知ったものの、最初は連絡先の交換もせずに別れた。私のような世捨て人には深くは関らせまいと言うこちらの判断したのだ。しかし、ジルと私がフラガラックの話をしているときに偶然にも彼女は忘れ物を取りに戻って来ており、その一部始終を耳にしてしまったのだった。ごまかそうとしたが、彼女はそんな一大事ならどうしても力を貸したいと言い出したので断りきれずにメルアドを教えてしまったのだった。


 ただ、まく朗と直接会ったのは今日が二回目。メールのやりとりをしたのもつい数日前の事だった。本当はもっと暖かくなってからが良かったのだが、まく朗の方から「今度、大須に行きませんか」とメールして来たので、やむおえず普段眠っている朝っぱらにこの大須で待ち合わせた。そして、早速カラオケに行ったというわけである。休日でないこの火曜日に来れたのは、春休みと言うこともあるが、彼女は通信制高校に通っているそうで、元々平日は休みらしい。私も通ったらどうかと勧められたが、曖昧な回答でごまかした。


 

 まく朗は自分でも言ったように大須には結構来ていて詳しいようだ。

 そういう面では頼りになるかもしれない存在である。


 ただ、問題点も多いし謎な部分も多いが……

 




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ