まく朗のこと
美味しいハンバーグ店に連れてきてもらったジャンヌ。
今回は、その連れてきてくれた人の紹介です。
ぱくりまく朗。
勿論これは仮名、インターネット上のハンドルネームであって、本当の名前は不明である。
私のブログに毎日のようにやってきては、「死ね」とか「首吊る吊る」とか「バナナ」とか「唯我独尊」と言った荒らし寸前或いは厨的な書き込みを残す困った奴なのだが、予想外にも去年のオフ会に現れて、その意外な姿に驚かされた。
薄い栗毛の美しい紙に、少し太めの眉を持つ私ほどではないがなかなかの癒し系美少女。どこかで軽音楽部に入っていたり、写真部に入っていそうな感じの顔つきだ。喋り方も、ほんわかしていておとなしく一見するとモテそうなのだが、その中身は奇想天外で、世の中と大きくズレたソシッパ的なところがあり、また発言の随所に下ネタをちりばめてくる。そのため、結果的に男は寄り付かないようだ。
あのオフ会で知り合い、彼女が私に対して恩義を感じている事を知ったものの、最初は連絡先の交換もせずに別れた。私のような世捨て人には深くは関らせまいと言うこちらの判断したのだ。しかし、ジルと私がフラガラックの話をしているときに偶然にも彼女は忘れ物を取りに戻って来ており、その一部始終を耳にしてしまったのだった。ごまかそうとしたが、彼女はそんな一大事ならどうしても力を貸したいと言い出したので断りきれずにメルアドを教えてしまったのだった。
ただ、まく朗と直接会ったのは今日が二回目。メールのやりとりをしたのもつい数日前の事だった。本当はもっと暖かくなってからが良かったのだが、まく朗の方から「今度、大須に行きませんか」とメールして来たので、やむおえず普段眠っている朝っぱらにこの大須で待ち合わせた。そして、早速カラオケに行ったというわけである。休日でないこの火曜日に来れたのは、春休みと言うこともあるが、彼女は通信制高校に通っているそうで、元々平日は休みらしい。私も通ったらどうかと勧められたが、曖昧な回答でごまかした。
まく朗は自分でも言ったように大須には結構来ていて詳しいようだ。
そういう面では頼りになるかもしれない存在である。
ただ、問題点も多いし謎な部分も多いが……




