亜空間ぶっちぎりの超決戦! ~スーパーニート聖女だぞジャンヌ=ダルク~
遂にフラガラックをその手に収めたジャンヌ。
物凄い力が体から沸き起こり、更に……
光の交差するラインでできた二枚の翼のようなものが、私の体を包むようにして守る。
そしてどうやらそれは、背中から発生しているようだ。
こちらに一直線に向かってきた炎は、その光の羽根にいとも簡単に吸収される。
「これは……!?」竜は驚きの声を上げる。
フラガラックを手にしたとき、大きな力を得たと同時に、30近くの(厨二病くさい)技の名前と、それらの使い方、そして使った時の効果が一気に私の頭の中に入って来て、インプットされた。(中二病としか思えない名前の)これらは、どうやら昔、伝説として聞かされた……
「そう、神聖魔法よ!」フラガラックが残りの部分を言った。
「こんなものまで使えるようになるなんてね、驚いたよ」
「まあ、この子の素質もあるんだけどね……さ、ジャンヌ、ほかの力も見せてあげるわよ!」
「ああ! では、まずは……<天駆ける靴!>」
私の足が光り輝く。そして、まるで無重力と言うように軽くなる。
試しに前方に走ってみると、マラソンのオリンピック金メダリストどころか、新幹線のようなスピードで加速し、あっという間にドラゴンの懐までたどり着いた。そして、そのスピードに体が悲鳴を上げることもない。私は、今人知を超えた能力を手にしているようだ。
「危ない! ジャンヌさま上ですっ!」
まく朗がそう言ったので頭上を見上げると、竜の腕がものすごい速さで私に振りかかってきていた。しかし、今の私なら容易にそれをかわすことが出来る。風のような軽やかなステップで、竜の、地面にくぼみができるような一撃をかわした。
「ほらほら、手加減はしないよ! ジャンヌ!」
「ああ、それでいい……」
竜は今までとは違った、機敏な動きで私に襲いかかる。両腕を素早く振り回し、その指に付いた爪で私を切り裂こうとする。しかし、私のスピードは、それを上回っていた。全ての攻撃を次々にかわすと逆に踏み込んで竜にフラガラックの一撃を喰らわす!
「ググッ!? おのれぇ!」竜はその場で回転し、尻尾で私を追い払った。
「悪いな……こうなると負ける気がしないんだ」
「……ならば、こちらも最強の一撃を使うまでだよ! <グラビティハイパーノヴァクロー>!」
竜の右腕が黒い炎で包まれる。
そして、私に向かって今まで見た最高のスピードで襲いかかってきた!
「勝負を決めに来たか、それならば……<極約閃光>!」
「うっ―――――!?」
目の前で放たれた光のあまりの眩しさに竜の動きが止まった。
「続けて、<ライトチェーンバインド(光鎖連縛衝)>!」
「ぐがっ!?」
光の鎖で、竜の動きを完全に封じる。
勝負は決した。そうか感じた私は、その場でものすごく高くジャンプする。そして竜を見下ろすと、フラガラックを構えた。
「……これで決める! 天覇七聖十字斬!」




