大須観音
大須の南方にやってきたジャンヌ達。
まず訪れたのは、大須の名の由来にもなった建造物……
「ふむ……初めてきたがなかなか立派だな。初詣に行く神社よりも大きいかもしれん」
「そうでしょ? これが大須観音、またの名を北野山真福寺宝生院! 昔は岐阜の羽島にあったんですけどここに移転したんです。ちなみに、神社では無くてお寺なんですよ~ジャンヌ様」
「ああ、そうなのか。私は神社と寺の違いとかあまりこの国の宗教の事は詳しくないんだ」
「そうですよね~ジャンヌ様はカトリックの聖人なんですから」
「そうそう、その通りだ。もっとも、聖人扱いになったのは死後の話なんだがな……人間とはまことに都合の良い解釈をするものだよ」
「そうですね~私も、スーパーに桃が一個だけ置いてあったらお尻を連想しちゃいますし」
「いや、話が全然繋がって無いぞ」
「えへへ……そういえば、この大須観音には沢山のお宝が眠ってるんらしいですよ! ひょっとしたらその中にフラガラックがあるかも」
「どうだかな。もしあったとしても、お宝だから譲ってくれない気がする」
「あ、確かに。そうなると、逆にここには無い方がいい事になりますね~」
「だと思う。……まあ、とりあえずは入ってみようか」
石造りの階段をゆっくり登る。線香の匂いが強くなってきた。
それも当然だ。階段の上に大きな線香を立てる場所があったのだから。
煙で本堂の周囲は白く曇っていた。
何だか、こういう場所にいると心が落ち着く。かつて通った教会とはまた違う、この国特有の落ち着いた雰囲気だ。
本堂に入ると、中は暗く、その名の通りの観音の姿があった。
私は、これからの捜索の無事と成功を祈るため、賽銭箱に5円玉を入れると、目を閉じて手を合わせた。他の神の力を借りようとするのは複雑な思いだが、まあ、やって損と言う事もないだろう。
フラガラックが、どうか見つかりますように。
横にいたまく朗は、パンパンと柏手を打った。
自分で、ここは神社では無くて寺だと言っていたんだが……
ちなみに、写真は自分で撮ったものです~




