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第一章外伝①:カキフライ

 初日のフラガラック捜索を終え、ジャンヌは自宅に帰った……

 その後の様子その1。


 大須から自宅に帰ると夕飯がすでにできていた。

 我が家の今日の献立は、みそ汁にカキフライ、卵焼きにサラダ、ソーセージ。

 現世の母らしい、高カロリーかつてんこ盛りな内容である。


 「いただきます」


 いつもは結構早くガツガツと食べてしまうのだが、今日の帰り際に見せたまく朗の表情を思い出すと、何のありがたみも感じずに御飯を食べるのは悪い気がして、ゆっくりと箸を動かして食べる事にした。


 前世も両親はいた。このように豪華ではないが、現世の母と同じく温かみのある料理で、毎日食べる前には感謝の祈りを捧げたものだ。ひきこもっていたときは自分の部屋で食べていたが、食に対するそんな感謝の気持ちは随分薄れてしまっていた。ただ当たり前のように、出てきたものをだだくさに食べて、そのあとすぐにお菓子に手を付けることもあった。そして、そんな不摂生が祟ってか、私の胸はり推定Gカップくらいの大きさまで膨れてしまった。


 まく朗は、それほどやせ細っていたわけではなかったが、あの話しぶりでは親に料理を作ってもらっていない可能性がある。彼女もまた、私とは違った不摂生な状態なのかもしれない。いずれ、彼女の口から聞く時が来るのだろうか?


 そんなことを考えながら、おそらくメインであろうカキフライに手を付ける。

 カキフライはからっと揚げられており、口に入れひと噛みした途端にジュワっと旨い汁が口内を蹂躙した。なんだか今まで食べたカキフライの中で一番おいしい気がする。


 食に感謝。その一言で今の私は語りつくせる気がした。

 ああ、この味を前世の母イザベルに是非とも食べさせてみたいものだ。


 



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