30.操心の術
牢屋の中。続きです。
<<龍一Side>>
操心の術。思考能力を低下させたり、簡単な命令をやらせることが出来る術。
偽予言の儀の時に部屋にいた人間にかけられていた可能性は否定できない。
操心の術は上位の魔術で、使える人間は限られるという。
だが、いま牢屋にいない王国のトップ連中は国王、彩、恋以外皆使えるのでそこからは絞り込めない。
ちなみに法術と魔術。どちらも聖霊の力を行使するものだ。
だが、法術は聖霊に力を「借りる」するのに対し、魔術は聖霊から力を「奪う」
力を奪われた聖霊の怒りによって攻撃性の高い術に変換できるのだ。
奪う力の強さが魔力。借りる力の許容範囲が法力。
聖霊は奪うものには与えない。
だから普通は一人の人間が魔術と法術を使うなんて無理…なハズなんだけど……。
……鳴海君はどうやってるんだろ?
* * * *
と、牢内会議をしていると衛士が誰かを連れてきた。
恋「えへ。掴まっちゃった……」
……えぇー…?面会に来いって言ったのに、お仲間で来るなよー…。
龍一「で?何で掴まったんだ?」
恋「いや、我慢できなくてつい王様に口ごたえしちゃった…」
龍一「うん……。まぁしょうがないね。」
周りの3人は唖然としてる…。
で。これからどうする?
琴吹「代行者様に神代の巫女様まで捕らえられたんですよ?
これは法術師への…ううん。神に対する冒涜ですよね?
取りあえず国王と騎士団長をギッタンギッタンにのしてやりたい…かな?」
衛「…そうですね。誰かに操られている可能性もありますが…
今の国内の現状では本当に世界の崩壊がきてしまうかもしれませんしね」
鳴海「そうは言っても……ここに居ては何もできないっすよ?
神代サマ?代行者サマ?何か手はないっすか?」
恋「転身の術……というものを聞いたことがあります。召喚の術を遠隔に発動し、
そこに自分を召喚させることでどこにでも移動できるのだとか……。
私は使えませんが……龍一殿なら?」
と言ってこちらをチラッっと見る。
それって…神楽にこの世界に送られたとき使われた術…だよな。
うん。
龍一「……詠唱破棄で異世界まで行けるんじゃない?」
…あ。引いてる。どん引きだよコイツら。
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