29.世界崩壊の預言
牢屋の中のお話です。
<<龍一Side>>
え~っと……。
まず宮廷法術師の琴吹さん。
お淑やかな女性です。
……お幾つですか?あ、いえ何でもないです。ゴメンナサイ…
見た目的には23~27歳くらいですが、女性に年齢を聞くのはタブーですね。猛省…
障壁の術が得意で詠唱破棄しても高速詠唱した時程の威力の障壁が作れるらしい。
さらに広範囲用の障壁として『防壁の術』ってのを開発して、
この国の守りの要として活躍していたんだって。
それから…大僧正の衛くん。
僧正じゃなくて戦士だよね?ってな身体をしてる太マッチョなアニキ。
どこのグラップラー?って思わず聞いちゃいそうになる程の肉体派。
さっき衛くんとか言ったけど、どう見ても30歳後半くらいのおっさん。
あ。でも衛くんって呼んでいいって。この人案外気さくだね。
で。そんな肉体派な身体と裏腹に回復系の法術のスペシャリストなんだとさ。
そんなギャップじゃ萌えねーよ。誰得だよ?
で、最後に賢者様。鳴海くん。
13歳だってさ。実は魔力と法力を持ってる人は珍しいけど居ることには居るらしい。
でも魔術と法術が使えるかっていうと無理で、その常識を初めて打ち破ったのが彼なんだってさ。
まぁ眼鏡だし、秀才君って印象だね。
でも、魔術も法術も中級レベルしか使えないんだとさ。
まぁ器用貧乏なキャラみたいだね。
で、自己紹介の後に色々聞いてみたわけよ。
そしたら胡散臭いっていうか、疑わしいっていうか……
少なくとも国の中心に居る誰かがおかしくなっちゃってるみたいなんだよね。
うん。順を追って話すると……
衛「星の詠み手の世界崩壊の預言ってご存知ですか?
実はあれが預言じゃなかった可能性が高い…と私は考えています。
"預言の儀"は大僧正である私がいなければ行えないはずなんです。」
……ん?じゃあ衛くんは儀式なんてやってないんだ?…その預言の時は何してたの?
衛「はい。その時には既に牢の中に居ました。」
――うん。確かにおかしいね。この中にその預言を実際に聞いた人っていないの?
鳴海「はーい。僕が聞いたっす。ただ、いつもと雰囲気が違くて……
預言の時って、いつもは神々しさを感じるっすよ。
…でもその時は……何かが乗り移ったようにって言うんすかね…?
怖い…って思ったっす。」
あ~確かに【何かが乗り移ったかの様に】って話は聞いたな。
あれ?鳴海君はその時衛くんが居ない事は何も感じなかったの?
鳴海「う~ん……。そうっすねー……
確かに今思えばおかしいんすけど、その時は何にも感じなかったっすね」
へ~……判断力が鈍るような魔法とか薬とかって心当たりはある?
鳴海「あ~…そう言われれば操心の術の時みたいに身体が重く感じたっす。
そん時は預言の内容が内容でしたからあんまり考えなかったっすけど。」
ふーん?操心の術…ね……。
牢屋の中の情報収集が長くなっちゃったので分けました。
中途半端な所でごめんなさい。




