19.ストリナの朝
<<龍一Side>>
…朝。
まどろみの中なんとか頭を覚醒させる……。
恋「あ、起きましたか?」
龍一「……あぁ。おはよう。」
恋「ふふっ…!おはよーございます。寝癖ついてますよ?」
手櫛で適当に寝癖を直し、この町の話をする。
…どうやら恋も有力な情報は得られなかった様だ。
が…、この店の可愛いと評判の給仕はどうやら外からの旅人らしい。
……魔獣がうろつくこの世界で一人旅など不思議な話だ。
うん。どうせその内会えるだろうし、その時に色々聞いてみよう。
他には…似たか寄ったかな話しか聞けなかったようだ。
ん~。何するかな~…。
給仕の人に話聞くって言っても夜になんなきゃ来ないだろうし。
恋「あの~…それなら私に法術を教えて貰えませんか?」
はい?何で?
うん?障壁使って魔獣の足止めとか出来るようになりたい?
了解。それなら町の外で修業しますか!
<<恋Side>>
……ここは…どこ……ですか?
知らない天井を見て考える。
――っ!思い出した!
ギギギ…と顔を横に向ける…。
あ~…よかった!夢じゃなかった!龍一殿が横にいる!
嬉しさと恥ずかしさで顔が熱くなるのが分かる。
思わず顔が、にへへ~…って綻んじゃう…
まだ寝てる龍一殿に軽く口付けして起き上がる。
……これからも…よろしくね?
身だしなみを整える…。っと、龍一殿が起きたようだ。
今後の話をして行くとだんだん不安になっていく…。
これでも私はこの国で5本の指に入る法術師だ。……自信もあった。
だが、龍一殿に比べるとその差は歴然。大人と子供程の差がある。
どうにかしなきゃ!焦りが身体を駆け巡る……。
するとそこに…
(ん~。何するかな~…。)
ぼそっ…っとだけど確かに龍一殿から聞こえた声。
昼間は龍一殿も予定が無い様だ。
恋「あの~…それなら私に法術を教えて貰えませんか?」
ダメ元で聞いてみる。
龍一殿は最初、不思議がってはいたものの了承してくれた。
せめて足手まといにならないようにしなきゃ!
某竜の物語で考えてみると僧侶2人で旅してる様なもんです。




