13.魔獣
初戦闘。
<<龍一Side>>
???『グオォッーーーー!』
何者かの唸り声で跳ね起きる。
……恋も跳ね起きたようだ。
恋「――っ!!魔獣です!気をつけてください!」
とっさに杖を出し周囲を警戒する恋。
テントの覗き窓から様子を伺う。
1、2、3……7匹の熊くらいの大きさの狼?がいる。
龍一(ん?あれ?そーいえば俺武器なんて持ってないな。
さすがに素手であれと戦いたくないぞ?)
龍一(うわっ!1匹がこっち来る!
とりあえず……~~~~~障壁!)
進路上に透明な防御の壁を作り出す。
どっごーん!……大きな音が鳴り響く。
???『キャイン!』
向かってきた1匹は障壁に当たって気を失ったようだ。
龍一(ん?障壁って結構使えるかも!)
龍一「恋。あれを倒す術は持ってるか?」
恋「……いえ。私では無理です」
龍一「ん。了解。じゃちょっと待ってて」
そう言ってテントから出る。
龍一(さて1匹づつ行こうか。って何か魔獣達が怯えてる気がする…
それなら今のうちに……)
魔獣達の居る場所を正確に見極めて……。
龍一「~~~~~障壁!」
魔獣達を一気に障壁の中に閉じ込める。
龍一「ふ~……。恋!もう大丈夫だよ。」
そう言って気絶した魔獣に近づき『眼』を発動。
種族:フェンリル
狼が膨大な魔力を受け変異した獣。
龍一(ん?元は狼なんだ。
この魔力が無くなれば狼に戻るんかな?)
ものは試しと魔力封印の術を使ってみる。
龍一「~~~~封魔!」
龍一(お~!ちゃんと元に戻るじゃん!)
後ろで恋が驚いてるけど、そんなの気にしない。
サクサクっと他のフェンリルも狼に戻してやる。
障壁を消し、狼達を開放してやる。
狼「「「「「「「ウォーーーーン!」」」」」」」
ひと吼えして森へ帰っていく狼たち。
龍一「ははっ!お礼言ってらぁ!」
東の空が朝焼けに染まる。清々しい一日の始まりだ。
……恋の「グ~~~」というお腹の音は聞こえなかった事にした。
……戦闘なのか?
甚だ疑問。




