望郷の川
掲載日:2025/10/21
時の流れは絶えずして 故郷も思い出も遥か遠く
休日、特にすることもなく散歩がてらにしばらく歩き、近所の川を眺めていた。
川は途切れることも止まることもなく流れ続けている。
時の流れもまた同じだろうか。
過去から未来へとよどみなく流れ続けるのか。
故郷を離れ、この街にやって来て何年になるのだろう。
この街で家族をつくり、日々の生活に追われ、いつしか故郷のことを思い出すことも減ってしまった。
故郷から数百km離れたこの街・・・
距離だけじゃない、この街で過ごす年数分だけ故郷と私との間がどんどんと隔てられてゆく。
私の心に残る故郷も幼い頃の思い出も、古くなった写真のように色あせてしまい、やがては見えなくなるほど遠くへと時の流れに運ばれてしまうのだろうか。
川は流れ続ける、私の望郷の思いすら押し流すように。




