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子供向けのお話シリーズ

白い虹

作者: 日浦海里

青と白の筋状の虹が

空に浮かんだ綿雲の島に

長い長い橋をかけている


虹のそばを駈ける翼が

お早くお渡り下さい

と声を掛ける


本日は風が強いですから

橋が端から欠ける前に

お早くお願いします、だって


びゅんと吹く風に

あっちへふらふら

こっちへふらふら

端から端へと渡る雲の子


東の空には綿雲の島がどんどん重なり

大きな島を作り出してる


今日はあそこを宿にしようか、なんて

雨の子達が集ってるのか

あっちでぴかぴか

そっちはどんどん

祭り太鼓が鳴っている


真夏の空はいつも賑やか

近くも遠くも

低くも高くも

あちらもこちらも


挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
[良い点]  陽を浴びて雨の子はしゃぎ虹と成し、風神雷神も童子のように駆けずりまわり、雲の上の存在示せば外界は蜘蛛の子散らすが如くに逃げ惑う。  付いて離れてふわふわと、浮浪雲に橋をかけてはならぬもの…
[一言] 確かに白い虹の橋のようです。夏らしい爽やかな写真と作品ですね。 雷を祭り太鼓に見立てた表現が素敵だなと思いました。 暑くて、天気が急変したりもして、色々と大変な夏ですが、やっぱり爽やかでどこ…
[良い点]  束の間の橋。  空を飛べるのかも知れないけれど、それでも並んで渡るのが楽しいのですよね。  すぐに変わる空模様が気ままに動く子どもらの賑やかさに重なりました。  写真も素敵です。
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