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終わりの始まり
終わった。
何が終わったかというと、このゲーム選挙だ。
勝つことも、負けることも叶わなかった。
今までの行動は無意味だったのかな。
俺は、そう思い、家に引きこもった。
これからどうしよう。
何をして生きていこう。
5日間引きこもり、ゴロゴロしながら、ずっと自分の人生について考えた。
過労死の神様はいなかった。そして、もうすでに、自分の中の神は存在しなくなった。
6日目にやっと何かしようという気になった。
何をしようか。
そうだ、日記を書こう。今までのこと、これからのこと。
いや、やっぱり小説を書こう。フィクションがいいだろう。神様を登場させるんだ。立派な神様を。
俺はペンを取った。
過労死の神はその様子をじっとみていた。
「わしとおんなじ道を行くのか」
そう呟いて、空へ飛び立った。




