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第一章:夢の始まり 1話

また今日も残業。


いつもいつも、なぜこんなにも仕事をしなくてならないんだろう。

俺は何のために仕事をしているのだろう。


そんなことをぐだぐだ考えながら夜の路地を橘直人は歩いていた。



今から2年ほど前から、今務めている石橋司法書士事務所に司法書士として働いている。

入所してから残業続きで、こうやってマンションに帰ってきても、飼っている猫がエサをせがんでまとわりつかれるだけ。

部屋は書類まみれで、かろうじでベッドだけは綺麗にしてある。

仕事から帰ってくると出迎えてくれたり、食事を用意しておいてくれたりしてくれる奥さんや彼女もいない。


毎日仕事詰めで、なんてつまらない人生だろう・・・。


部屋に入るなりバッグをソファに放り投げ、猫に餌をやってスーツのままベッドに飛び込んだ。



「あー疲れた・・・」



体が重い。

目を閉じる。

意識がだんだん薄れていく。


ダメだ。まだ仕事が残ってるのに・・・。


何かに吸い寄せられるような感覚。


ダメだ。このままでは――



“ 落ちる ”



「っ・・・」



体に力を入れ、どうにか起き上がる。

ベッドから降りて流し台へ行き、コップに水を注いで一気に喉に流し込む。



「またかよ。まだ仕事が残ってんのに睡魔なんかに負けて眠るわけにはいかないんだよ」



でも、この睡魔は不思議な感覚だった。

どこかに引っ張られていくような。

落ちるような感覚。


いつもこうだ。

疲れた時は落ちそうになる。


いったいこれはは何なんだろう・・・



そう考えながらも、さっきソファに放り投げたバッグから書類を出し、パソコンを立ち上げて仕事を始めた。


今日の仕事は結局午前2時に終えた。

その後スーツを床に脱ぎすて、下に着ていたタンクトップと下着のままベッドに横になり、眠りについた。


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