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プロローグ
初投稿!のんびり更新します!
(あれ……?ここは?)
重い身体を起こそうとしても動かない。焼ける匂いが風にのって迫り来るのに気が付き、首を動かし周りを見ようとした…
(……はぁ!?)
あまりの光景に咄嗟に声が出なかった。焼ける家の匂い、木が炭化した匂い、人を焦がした匂い。視覚からの情報と嗅覚からの情報が交差する。全てが赤黒く燃え上がり現実離れしたその光景は混乱する僕には神秘的にも見えた。
(なん……あれ?)
声を出したつもりが出ていなかった。喉が潰れていた。首を傾け身体の状態を確認すると、右足が折れそこら中から出血していているが感覚がない。
(……く…そ…)
薄れゆく意識の中、近付いてくる人影に目を見開いた。
(…おま…えは…)
すぐ隣まできても目が霞んで顔が見えない。しかし懐かしさを感じる。
人影が僕のすぐそばまで来て泣きながら消えそうな声で呟いた。
「…ごめんな…さ…い……×××さん」
そこで僕の意識は途絶えた…