文理選択episode2
前回のあらすじ
百人一首女、唯
文理選択episode2
五月の陽気は少しだけ気分を萎えさせた
なんだか気が乗らない。
職員室から出た後窓でサッカー部が活動してるのが見えた。
俺のもあんな時期があったなぁなんて思わなかった。
応援に来てくれた彼女の思い出も今の俺には必要なかった。
別に自殺願望とかがあるわけじゃない
ただ憮然として気分が重かった。
教室にある荷物を取りにいく途中の会談で国語女とすれ違った
「・・ょなら」
さようなら、日本語で言うところのお別れの挨拶。
「あぁ、じゃあな」
適当に返事をしておいた。
寄り道せずに家に帰ってもすることなんかなかったが、意味もなくスマートフォンの画面を見つめた
通知4件。
友達の薫からだった。
簡潔に言うと遊びの誘い。行く気はなかった。
昔は何にでもやる気があって、キラキラしてたと思う。
どうしてこうなったんだろうなぁ。考えるほどわからなかった。
勉強なんてする気はなかったけどしなければならない焦燥に駆られた。
現代文- 国語女が得意だった科目
俺の彼女も、国語が得意だった。
中くらいの背丈の黒髪のロング・・・
勉強をしても考えることが同じなんて我ながら呆れた。
イヤホンを取りベッドに大の字に寝そべる
「・・名前知らねぇ。」
気づけば薫に国語女の名前を聞いていた。
パイナップルがついたスプーンはまずい説