episode1
前回のあらすじ
主人公唯は高木君のことが大好き
文理選択episode1
私立創明学園は滑り止めだった。
俺は学校なんてどこでも良かったのだが、都立国営学園が落ちるとは思わなかった。
別にどうでもよかった
創明でも国営でもどこでも同じだろうと考えたが、自分自身のダメージより親のダメージの方が大きかった。
兄は国営に受かったのが俺にとっては疎ましく、少しだけ妬ましかった。
中学の時はサッカー部だったが、高校に行って部活する気なんて起きなかった。
俺の心がこんなに疲れ果て壊れかけているのは理由は2つある
1つは世の中に対する不信感
もう1つは失恋だ
中学1年生の時から付き合っていた彼女が、いた。
恥ずかしげな事をお互いに言い合ったり電話し合ったりした事を思い出すだけで死にたくなってくる。
始まりがあれば終わりがあるように
それは不意に訪れる。
中3の夏
俺はふと連絡せずに彼女の家に寄った
親御さんが居ないのは知ってた
チャイムを鳴らすと乱れた服で彼女は出てきた
玄関にある見知らぬ靴
そうか
なるほど
そういうことか
別れ話を切り出したのは俺からだったが
あんなにすんなり受け入れるとは思わなかった。
そういえば今日はテスト返しか
「1番相川ー」
中くらいの背丈の黒髪のロングの女がテストを受け取る
「現代文95古典98点、学年トップだ」
頭、いいのか
「数学が赤点だぞ…」
そんな事はなかった。
俺としては数学I.A満点を出しだが
大した実感もなかった
国語は両方8割を超えたが
何かが心に引っかかった。
二回目の投稿になります!よろしくおねがいします!!