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青春だより 8回目の青春
「真子、ちょっと来い。」
「ちょっ…え?まってよ…。」
連はは真子を強引に教室から引っ張り出した。
「ちょっと連、いきなりどうしたのよ。」
「だって…。」
「だってじゃないわよ。」
「おまえが、俺のせいでいじめられてるの、いやだったんだ…。」
連は赤い顔でぼそぼそと言う。
「もしかして、助けてくれた…ってこと?」
「そうだよ!!早く気づけよ!!」
「あ、ありがと…。」
真子もつられて赤くなる。
「おまえもさ、言われてばっかりじゃなくてちょっとは言い返せよなっ!!」
「分かった。」
「あとさ、次から翔じゃなくておれに助けを求めろ。」
「分かった。」
「オレがずっとお前のこと見ててやるからオレのそばにいろよ。」
「ありがとう」
その日から、連と真子はいつも一緒に行動するようになった。