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青春だより 7回目の青春
「真子には俺がいるだろ?俺だけを見ろよ。」
「…そ、そうだよね。ありがと。」
次の日、真子は学校でどうして連といたのか、最初から最後まですべて翔に話そうと思い、翔に話そうとした。
「あ、あのぉ…翔く…」
翔は、まるで真子が見えてないかのように、きれいに真子を無視した。
それを見ていた由華たちが真子のそばに来る。
「あらかわいそう、翔くんにに無視されるなんて。」
「でもぉ~、自業自得じゃないのぉ?」
「そうよねぇ。だってこの子、連くんにも手を出したんでしょぉ?」
「自分がモテてるとでも思ってんじゃないの?」
「うっわぁ~、まじキモいんだけど。」
真子は助けを求めるように、翔のほうを見た。
翔と目が合った…。
そのとたん翔は目をそらし、教室から出て行ってしまった。
「翔くん…」
真子はつぶやく。
が、親衛隊たちは、それを聞き逃してはいなかった。
「え、なに?今翔くんに助けを求めようとしてた?」
「うそぉ!まじでぇ?ちょっと図々しくない?」
「あはは、ちょっとじゃないでしょ。」
その時、
「ちょっと真子。」
連が割り込んできた。