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青春だより  作者: まりあと龍とクレオパトラ
6/9

青春だより 6回目の青春

翔は、その場で固まってしまった。

動こうとしても体が言うことを聞いてくれない。


翔は、真子たちのほうをじっと見た。

すると、真子が翔の視線に気が付き翔のほうを見て、おびえたような顔になる。

真子が連に何かを言った。


翔は、やっと動くようになった重たい体を引きずり、真子に近づく。

真子が、いっそうおびえた表情になり、連の後ろに半分隠れる。


感情的な翔にしては珍しく、冷たく静かに言い放つ。


「真子、おまえ用事があるっていったよな。それはこいつと帰るためかよ。」

「しょ、翔くん…これはその…」

「あのさ、俺の何がいやなの?」


翔は連のほうに向き直る。


「で?連、お前はなんで俺の真子と帰ってんだァ?」

「は?何俺の真子とか言っちゃってんの?真子の気持ちも知らないくせに。そんなことよく言えたね。」


ガッ



鈍い音がした。


翔が連を殴った音。


真子が目を伏せる



「調子に乗ってんじゃねーよ。」


表情とは裏腹に冷たい声で翔が言う。


「で、真子は俺と連のどっちがすきなの?」

「…。」

「もういいよ。真子はそんなやつだったんだね。見損なったよ。」


翔は、捨て台詞を放つと共に、走り去っていった。


「あ、待って…。翔く…。」

「真子、あんなやつのことはほっとけよ。」

「連…。でもっ…。」



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