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君がほしいだけなのに、
ただ 笑いかけてほしいだけなんだ
僕のものとして
僕だけに
君を
だというのに
君は一向になびかない
変質者にはなりたくないから
もちろん嫌がることはしないよ
それでも君を好きでいるくらいはいいだろう
君に見てほしくて
自然界の鳥を見習ったよ
歌ってみた 踊ってみた 飾ってみた
プレゼントも山のように積んでみた
けれど 君の心はまだ彼のもの?
その目が僕を映してくれないなら
いっそのこと
恐怖で塗りつぶしてしまおうか
押さえつけて縛りつけて
動けないようにしてしまおうか
自由が似合う
そんな君が好きな僕に そんなこと出来ないのだけど
ちょっと落ち込みながら
何度目か分からない告白をする
好きです と
そうしたら彼女は
馬鹿ね と薄く悲しそうに笑った
ああ だから僕は君が好き
でも まだまだ恋愛は難しいね?




