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箱館・怪談散歩  作者: オブチアスマ


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55/96

第54歩 虎ロープ

 地元でサバゲー番長として有名なKさんから聞いた話。


Kさんが高校一年の時、学校が終わり友人の家に遊びに行こうと自転車を思い切り漕(こ)いで走っていた。


近道をしようと私有地に差し掛かった時

「あぶない!」と声がして、もの凄い力で誰かに


―ぐいっと頭を上から押さえ込まれた。


びっくりしてブレーキをかけ後ろを振り返って見たが誰もいない。


「ん?あれっ?」


その時Kさんはメガネをかけていた。

だが度が合わなくなっていて視界が少しぼやけていた。


 よく見ると土地の入り口付近に黒と黄色のロープが張られており

自転車で、そのまま突っ込んでいたら首がロープに引っかかるところだった。


「あれは不思議だったわ」とKさんは頷(うなず)いた。

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