第37歩 全校禁止
メーカー勤務のHさんは小学生の時に忘れられない出来事があると
話してくれました。
ある日の午後、教室に数人が居残り
『こっくりさん』をやったという。
儀式に則って進めると十円玉が動き出した。
―ゴクリ、唾を飲み込み色々と質問してみた。
その時
「今あなたは、どこにいますか」質問すると
「やきばのかまのなか」と返答があり
想像もしなかった答えに悲鳴が上がり、その場がパニックになった。
その上
「おかえりください」言っても帰ってくれない。
何度も、お願いしたが十円玉は
「いいえ」を差す。
皆は怖くなり
「もういやだー、うわーっ!」一斉に放り出して逃げてしまった。
その夜Hさんを含めた、こっくりさんのメンバー全員が熱を出して翌日、学校を休んだ。
偶然にも程があります。
学校は悪い遊びの全校禁止を通達したという。
このコックリさん という遊び
現在、令和の若者は、あまりなじみがないかもしれません。
アメリカではトイショップで買えることもあるみたいですが
日本では1950年代、10円玉は使用せず三本の箸を使ってやっていたりもしました。
コックリさんはキツネとはまったく関係ありません。
妙なイメージからまるでキツネがやってきて神託をしてくれるように勘違いしてる方が居ますが、一説には割り箸を三本束ねて三人で箸の頭をつかみ質問をすると箸が動き出す。
その時の箸の動きがコックリ・コックリと少しお辞儀をしたりするのに似ているので
「こっくりさん」と呼ばれるようになったらしいです。
昭和を知らない方のために少し時代背景を説明しますと
1970年代、空前の心霊ブームがありました。
TV・ラジオ・雑誌・マンガでいろんな記事がでました。
婦人向け雑誌ですらホラーな記事のコーナーが有ったりしていました。
その頃の小学校では漫画家つのだじろう先生ブームがあって
週刊漫画で恐怖新聞・うしろの百太郎が大人気。
ラジオドラマになったり、先生自身がTVに出演されたりしていました。
コックリさんについては、やってはいけないと言われており
つのだ先生もマンガの中で「やるな」という事を描かれていました。
やるなと言われれば、やりたくなるのが小・中学生です。
実際、紙の上を10円玉が勝手に動き回るのですから
金が無く暇な子供たちはメンバーが集まると遊ぶ事が多かったのです。
「うわーだれだ動かしてるの?おまえか?」
ずるをして遊んでいるうちは良いのですが
どうも霊が集まって来るらしいのです。
それも低級な霊や動物霊なども来るともいわれています。
私の予想ですが結局、その時次第で10円玉が動くかどうかもわからない遊びです。
ただし、真実は不明ですが、やった人が
何かに乗り移られたようになり病院送りになったり
オバケに付きまとわれ体調を崩したりしてお祓いをしても
なかなか良い状況にならなかったり
とにかくよい事は何もなく悪い事の方が多いので
私は一生やらなくても良いものだと思っています。
病気になったり事故を起こしたりと
ろくなことになりません。
ダメダメ




