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014_水練リゾート

すみません、5000文字の件はもう忘れて下さい。

一万文字以下を目安にと、下方修正いたします。

ところで体調がおかしいと、書く文章迄おかしくなりますね。

色々修正したつもりですが・・・どこまで直せたのやら。

ちなみに最初はメガライナーを想定しましたが、あの巨体で

白浜は無理じゃないかと思い、アストロメガに変更しました。

「二泊三日だから、水着は三着でいいでしょうか?

 それとも午前と午後で交換すると考えて六着でしょうか?」


赤点娘(たなべ)が、そんな呑気なことを言いながら荷造りをしている。

明日から始まる水練合宿の用意をしているのだ。 ちなみに俺の分は済んでいる。

目の前でお茶を飲んでいる沢瀬が、先程俺の荷造りを終わらせた。 多くないか?


「宅配でホテルに直送しますから、問題ありませんよ」


そういう沢瀬だが、自分の分は規定通りキャリーケース1個だけに抑えている。

確かに二泊三日程度ならそれで十分収まるだろう。 何で俺だけ3個になるんだ?

と、不満に思うが文句は言わない。きっと・絶対・無駄だから。笑ってスルーよ。



朝一番に、コンシェルジュさんからの電話。 それが今日の始まりだった。



『手荷物のチェックです』と言って、沢瀬が家に来た時点でこうなると予感した。

『あっ⁉ 水着忘れたから、Tシャツと短パンで仕方ないよね』 作戦は破綻した。

《 ホテル内は完全ジャージ 》計画も全面的な見直しを迫られた。ここの三人に。


姉ちゃん、沢瀬、そして田辺の三人が、沢瀬の指揮の元、俺の荷物を差し替えた。

というか、一から新しいものを用意した。 最初に俺が用意したものは完全無視。

ボストンバッグ1個という時点で、中を確認する価値も無いと判断したのだろう。

『これは駄目ですね』と簡単に言い渡されて、そのまま姉ちゃん預かりとなった。


なんか最近、沢瀬からの駄目出しが増えている様に思うのだが・・・気のせいか?

・・・そうだな、多分気のせいだ。 沢瀬の駄目出しは小学生の頃からずっとだ。

そんなことを考えていたら、田辺の腕が俺の腕に絡み付いてきた。 何か用か?


「蒼先輩、私の言葉を聞いてますか? 水着は何着がいいと思います?」


そのことか・・・こいつが俺に衣服の話を振ってくるのも珍しい・・・

というか俺って、こと服飾関係に関しては、女子軍団から全く信頼されて無い。

気楽さ最優先で選んでいるからだろうが、俺の発言なんか全く聞いて貰えない。


その俺に、例え単純な数の話とはいえ聞いてくるか?・・・と思いながら応える。


「お前、赤点5個だったよな?」 「はい!」 「だったら一着でいいだろ?」

「た・たた・たった一着ですか⁉ 蒼先輩は私に毎回同じ水着を身に着けろと?」

「毎回って・・・赤点5個なら、補習と追試で初日と二日目が潰れるだろ?

 そしたら遊べるのは三日目の午前だけじゃん。 二着目なんか要らないだろ?」


そう、遊びだ。 水練と銘打たれているが完全に遊び。 一学期を無事終えたご褒美

が水練合宿だ。 昔は初日だけ水泳訓練を行っていたようだが、今は完全に自由。

初日の午後、二日目の午前と午後、三日目の午前という時間割で自由行動になる。


一学期を無事に、赤点無しに終えた者へのご褒美、つまりは飴が水練合宿なのだ。


そして・・・誰もが遊べるわけではない。 無事に終えることが出来なかった者、

期末試験で赤点を取った者は、遊び惚ける学友を眺めながらの補習&追試が待つ。


水練合宿は頑張った者への飴であり、且つ頑張らなかった者への鞭でもあるのだ。


「解かったか? そういうことだが・・・期末試験前に説明はされてるだろ?」

「そんなぁ、補習があるとは聞いていましたが、てっきり夏休み中だと・・・」

「夏休み中と思い込んでいて、肝心要な処を聞き逃しちゃったんですね・・・」

「瑠香ぁ・・・だから作家たるもの、思い込みは厳禁だって教えてるでしょ?」


「沢瀬先輩や師匠迄・・・はっ⁉ まさか、私ってフルボッコ状態でしょうか⁉」


うん、多分な。 そんで完全に自業自得だからな。 諦めて補習に専念しろ。


「・・・水着で補習を受ければ、少しはリゾート気分を味わえるでしょうか?」


一時のリゾート気分の為に、再補習の憂き目に遭いたくなかったら止めとけ。

フリじゃないからな、本当に止めとけよ。 先生たちもうんざりしてる筈だから。




   ◇ ◇ ◇




「 「 「 蒼先輩 ( ( 美倉お姉様 ) )! おはようございまぁす!! 」 」 」


合宿初日の朝一に田辺たちから元気な挨拶があった・・・何でお前が校庭(ここ)に居る?




帝山学園高校で最大の定例行事である水練合宿、最大と称する所以(ゆえん)はその規模だ。

冬のスキー合宿が各学年毎に違った場所で行われるのに対し、水練合宿は全学年

合同の行事、全生徒が毎年同じ場所(和歌山県の白浜)で行っている懇親会なのだ。


それで何が云いたいかというと・・・規模が大きい。 参加人数が無茶苦茶多い。


駅のキャパ不足が原因で電車は使えないから、バスを使用するのだが各クラス毎

に1台とすると合計27台。 狭い校庭にそんなには停められないし、高速道路SA

での休憩にも駐車スペースの問題が発生する。 そんな理由で移動だけは各学年毎

に別れての移動になる。 具体的には1年が7時発で2年は8時発、3年は9時発

と1時間ずつ時間をずらしての出発となっている。そして現在時刻は7時35分。



「私たち、集合時間に少し遅れちゃいましたぁ!」



7時も8時も普段の登校時間より早い時間になる。 たまに間違えて、或いは

寝坊で遅れてくる生徒がいるが、それを待っては全体の予定が狂うことになる。

だから待たずに出発し、遅れた生徒は後発の便に乗せて貰うことになっている。


つまり田辺は2年生の便に乗る為に、わざと遅刻したのだ。


十分に余裕のある時間に送り出し、家は駅横で学校も駅横なので迷う余地なし。

わざと遅刻したと考える以外に、田辺たちが校庭(ここ)に残っている理由は無かった。


「・・・お前、そこまでしなくても・・・どうせ皆白浜に行くんだから」


「ホテルは別々だし、私は補習で最終日まで拘束されます。

 少しでも長い時間を先輩と過ごす為にはこうするしかありませんよね?」


あっさりと確信犯であることを暴露しやがった。・・・まぁこれが田辺だが。


「あなた達は・・・仁宮ちゃんに小田部ちゃんでしたか?

 ひょっとして、田辺ちゃんに巻き込まれたのですか?」


「 「 いえ、私たちが希望して残りました! 」 」


沢瀬に応える2人の言葉に、『懐かれたわねぇ』と揶揄ってくる五十嵐。

実際、田辺の件で懐かれたようだ。 俺は大したことをやってないのに?


俺がやったのは田辺の家族への説明と、グループの実権譲渡を約束させただけ。

実務的なことは姉ちゃんと母ちゃんに任せきりで、俺は通常運転で試験に集中。


それなのに・・・母ちゃんでも姉ちゃんでもなく、何故か俺が懐かれてしまった。

多分姉ちゃんは色々迫力が有り過ぎて、俺の方がずっと親しみ易かったのだろう。

先一昨日に行った田辺の引越し祝いお泊り会でも、何となくそんな感じに思えた。


ちなみにそのお泊り会には沢瀬や五十嵐だけでなく、昂輝も伊藤も招待したが、

昂輝と伊藤は『女子率が高過ぎて泊まり辛い』と帰っていった。 へたれ男子め。

ただ一人残され弄られまくる俺の身にもなってみろ! と少しは文句を言いたい。


金曜日の不満を月曜日に・・・三日遅れで言ってみた。


「それがお前の役割では?」それは解かってる。ただ愚痴を零したかっただけだ。

昂輝の冷静さが冷たく感じる件。 伊藤は生徒会役員として走り回っているようで

見当たらない。 生徒会は最後まで残って、3年生と一緒に移動するとか言ってた。


生徒会というのも大変だなぁ・・・鹿原先輩から何度も次期会長を打診されている

が断り続けている。今の状況なら次期会長は確実に伊藤が就任するだろう。南無。



7時45分になりバスへの乗車が始まると、沢瀬も自分のクラスの方に戻っていく

が、去り際に昂輝に何かを耳打ちしていた。 俺か1年トリオの世話の話だろう。



俺たちA組は先頭の9号車、遅刻組は9号車から順に振り当てられるのが基本

らしいが、本人たちに希望があり、相手側がそれを認めれば好きなバスを選べる。

俺と同じバスに乗ることを目的とする田辺たち3人は、当然9号車に乗車した。


使用するバスは、アストロメガの2階部分をサロン席化した特別仕様で先頭部分

はセパレート式回転シート5席による展望席、右側に回転式の2人席が7列並び

左側には階段部を避けて同じものが6列、最後尾が固定式の5人席で定員36人。

中央の通路部分には、床下収納の折り畳み式テーブルが6枚用意されている。

この2階部分を生徒が使用し、はとバス同様の1階部分は教師用となっている。


展望席は先頭中央部に3席が配置され、その左右斜め後ろ部に1席ずつの計5席。

俺と五十嵐と1年生トリオからなる5人組は、その展望席に陣取ることにした。

開放感があり、遮光カーテンを閉じれば此処だけ独立した空間となる為、1年生の

2人が最も緊張することがない席だからだ。田辺は緊張感に無縁なので考慮不要。

俺が中央で右隣に仁宮さん、左隣が小田部さん、右後方が五十嵐で左後方が田辺。


「私も蒼先輩の隣がいいです!」 「あんたは一緒に暮らしてるでしょ⁉」


五十嵐の援護射撃が嬉しい。 多分、田辺が隣だと眠らせてくれないだろうから。




   ◇ ◇ ◇




田辺が隣でなくても眠れなかった。・・・この2人組、結構話し好きだったのだ。

女が3人寄れば姦しいというが、4人集ったのだからそれはもう・・・騒がしい。

そんな状況下では俺も会話に参加するしかなく、結果この2人が腐女子ではない

ことが判明した。 あまりに幼く可愛らしい田辺を放っておけなくて、色々面倒を

みるようになったらしい・・・俺にとっての昂輝や沢瀬のような友達だった。


「 「 またそんなことを・・・美倉お姉様ってば冗談ばかり仰って! 」 」


そしていくら俺が男だと云っても・・・全く、欠片ほども信じてくれなかった。

五十嵐が腹を抱えて笑っているのはいいとして、何で田辺が否定しないのか?

にこにこ笑ってないで、『蒼先輩は男の娘です!』とか言えよ。 もう・・・。


どうも、最近の田辺は少しおかしい・・・気がする? いや、元からおかしいが。

今までとどこか違った・・・駄目だ・・・考えていたら気分が悪くなってきた。


乗り物に乗っている最中には・・・あまり考え事をするべきではない。

もう考えることは止めて、ぼんやりと空でも眺めることにしよう・・・。


雲一つない晴天・・・明るいな・・・いや、明るいじゃない・・・眩しい。

ただの青空を・・・眩しいと感じる・・・良くない・・・良くない傾向だ。


自分で判る。 この眩しいと感じる状態は良くない。 眩しくてチカチカする。

・・・目を開けていられなくなってきた。 もう・・・寝たふりしかないか?


・・・果たしてこのまま見過ごして貰えるか?


今、話しかけられても・・・まともに返答出来るかどうか?


でも目を閉じるしかないし、なる様にしかならない。 諦めて成行きに任せる。




目を閉じてから暫くして、おでこに冷たいものが当てられた。 おしぼりかな?

そして腕を掴まれ手に冷えた物・・・中身の入った紙コップ? を持たされる。


「 飲め、レモン水だ 」 昂輝だった・・・その声に従って喉を湿らせる。


「お前たちも水分補給をしておけ。 冷房が効いていてもこれだけ日当たりが

 良ければ熱中症になる恐れがある。 ・・・見晴らしがいいのも考えものだ」


昂輝! ナイスフォローだ! ・・・これで熱中症のフリが出来る。


「じゃあ、こいつは後ろで寝かせておく」


そういって俺をお姫様抱っこする昂輝・・・いや、それはやり過ぎじゃないか?

とは思ったが・・・日陰で横になれるのは助かる。 5人席を空けてくれたのか?


「心配するな、こいつは他人より少し身体が弱い。 それだけだ」


多分仁宮さんと小田部さんが、俺を心配そうに見ていたのだろう?

うーん・・・やはり心配を掛けるよな。 まぁそれは仕方ないか。

熱中症と思われて、日陰で横になれるのだから・・・結果は上々。




   ◇ ◇ ◇




ホテルの駐車場に俺は昂輝に抱かれたまま降り立った。

独りで降りられると云っても聞き入れられず、地面の上でようやく解放された。


「 「 お姉様、本当に大丈夫ですか? 」 」


すぐに駆け寄ってきたのは仁宮さんと小田部さん。 俺に対する免疫の無い2人。


「 えぇ、大丈夫よ、ご免なさい・・・心配を掛けちゃったわね 」


アカン⁉ 全然大丈夫じゃない! 釣られてお姉様言葉になってしもとるやん⁉


そんな俺の異常に気付いた昂輝は、下ろしたその手で直ぐお姫様抱っこNEXT。

そのまま部屋まで送られたのだが・・・周囲の目が! 喚声が! ゲリラ豪雨の如き

激しさで浴びせられ・・・済まない! 一緒に開き直ってくれ。若しくは忘れて。



   ◇ ◇ ◇



人生初のやり直し願望ナウなひと時を・・・ベッドで独り横たわりながら。


ちなみに俺だけセミスイートな1人部屋。 女王特権らしいが真偽は微妙。

基本は3人部屋か4人部屋、希望があれば一人部屋に変更可とのことだが。

せっかくの団体旅行なのに1人部屋の何処が嬉しい⁉ と文句を言ってもね。


これは、もう、仕方の無い事なのだ。 そう、きっと、多分。


判っているからな、学校が俺の扱いに困っていることくらい。 女王は口実。

一応男だから女子と同室に出来ないし、殆ど女な外観と装備(むね)だから男子との

同室にもヤバい要素が残される。 希望するまでも無く端から1人部屋確定。


高梁も去年は1人部屋だったらしいし。 ちな、本人の希望だったそうだが。


・・・・・・・・・


「昂輝だったら・・・同室でも・問題なんか起きっこないのにな・・・」


伊藤はどうだろうか? まぁ昂輝が一緒なら流石に変なことは起こるまい。



「それはどうでしょうか・・・藤堂君だって若い殿方ですよ?」


俺の呟きを拾って応えるのは、俺の荷物や冷蔵庫の確認をやっていた沢瀬だ。


「冷蔵庫にはビタミンゼリーに野菜ジュース、ヨーグルトドリンクに牛乳、

 チョコレートとアイスクリームが入っています。 他にはチーズクラッカー

 と野菜ビスケットも用意してくれています。 あとからカットフルーツも

 届けてもらう様にフロントに連絡しておきますね」


前以て連絡していたのだろう。 俺の病人モード時の定番食が用意済みだった。

成程ね、泊りに来たのは手荷物だけでなく、俺の最終確認の為でもあったのか。




情けないことに俺は定期考査の度に体調を崩す。誠に持って下らない意地の為に。

中学時代からずっと満点を取ることに拘って来た。 病弱というコンプレックスを

試験で挽回しようという無意味な意地の為だけに、(おおよ)そ2週間は勉強漬けになる。


90点狙いなら何もする必要は無い。 95点狙いでも軽いおさらいだけで十分。

しかし全科目満点を狙うとなると、しっかりと集中して勉強をする必要がある。


その状態が試験前から最終日まで2週間続く。それによる体力の消耗は激しい。

回復するには大体1週間くらいの間、無理せずにのんびりと過ごす必要がある。

金土日の3日間では到底足りない上に、田辺関連イベント発生で負荷が増えた。


「やっぱり休むべきだったと思ってる?」 「それなら今朝の段階で止めてます」


「昨日から今朝にかけて、1年前より状態が良さそうでしたよ」 「ホントに⁉」


なんとなく、自分ではそうじゃないかと思っていたことを、周りからも同様の認識

を持たれていたことが嬉しい。 柔道のきつい練習も無駄じゃなかった。 筋肉こそ

付いていないが、体力アップには成功していた。 シンプルにそれが嬉しい。


去年より今年の方が良くなった。 そして来年は今年よりも良くなるだろう。


その希望を持てることが・・・何よりも嬉しい事だ。


「ですが・・・スキー合宿の時よりは辛そうでしたね」 「・・・それはまぁ」


自分でも、そうじゃないかという自覚はあった。 ホント、よく見てくれている。


「でも、田辺ちゃんの為に休めなかったのですよね?」 「・・・それもまぁ」


田辺やあとの2人に、自分たちのせいで俺が水練合宿に参加出来なくなったとは

思われたくない。 本当の原因は俺の身体の弱さと、意味の無い意地なのだから。


「でしたら最終日までに、いえ、明日の夕方までに元気になっておかないと?」


「明日の夕方って・・・そうか、花火大会・・・観たかったやつだ」


云われて思い出した。 明日の夕方からは浜辺で打ち上げ花火&バーベキュー大会

が開催されるのだ。 バーベキューは興味無いが花火は観たい。 初めての生花火。


「あっ、でも花火だったら、ここのテラスからの方が良く観れそうじゃね?」


「・・・やっぱり蒼君の頭では、バーベキューは排除対象なのですね。 はぁ」


それは仕方ないじゃん。 バーベキューって、どうせ肉でしょ? 匂いが嫌だもん。


海鮮もあるだろうけど、生徒数を考えたら肉がメインになる筈。 だって肉の方が

圧倒的に調達し易くて、食べる前の準備も、食べた後の片付けも楽だろうからね。



「バーベキューはともかく、花火を観るために明日の夕方まではしっかりと

 休養しましょうね。 ・・・色々とお着替えを楽しみながら」


・・・何でお着替え?


「それは田辺ちゃんたちに、蒼君もしっかりと楽しんでいます。

 と、証明する写真を送って安心させる為ですよ」


・・・楽しむのは俺じゃなくて、沢瀬の方では?


「私は当然楽しみますが、蒼君もしっかり楽しんでいるフリをしましょうね?」


・・・了解した。 ( せざるを得なかった )


「花火を観る時の為に浴衣を用意しています。 今から楽しみですね」


・・・そうか、それは良かったな。 ( まさか浴衣迄とは )


「浴衣の下には、とびっきりの水着を着けておきませんか?

 そして、花火を観終わった後のサプライズとして・・・」


・・・それだけは止めて。 大マジで!





翌日、俺は沢瀬と沢瀬のクラスメイト5人に玩具にされた。



浴衣を脱いだら凄いんです! だけは辛うじて阻止した。



後になって思ったことだが、浴衣を脱いだら・・・は着せ替えのハードルを

下げる為のブラフだったのかも知れない。沢瀬って、そういうとこあるから。

水練合宿の補習スケジュール

一日目 午前:移動時間 午後:二教科

二日目 午前:一教科  午後:二教科

三日目 午前:補習無し 午後:移動時間

の最大五教科迄補習が行われます。 三日目は武士の情けで解放。

五教科以上の補習及び再補習は夏休み中の実施となります。


尚、二学期にも同様に飴&鞭なスキー合宿があります。

そして三学期はありません。 追試無し、三教科以上赤点なら即留年。


ちなみにこの飴&鞭作戦・・・試験的に運用した結果かなり赤点が減った為、

以降は定例イベントとして定着したそうですが、飴を与える親は大変ですね。


遮光カーテン:展望席上部前方はサンルーフになっている為。


ただの青空を・・・眩しいと感じる:体調が悪い時って光や音に敏感になります。

                 ゲームは疎か、映画の視聴すら無理です。

                 個人差はあるでしょうが、作者は無理派。


2週間は勉強漬け:特別に無茶なことはしません。 睡眠時間も十分に取ります。

         疲れ易くて回復に時間が掛かる為、疲労が溜まるというだけ。


蒼の偏食が酷い件:単純に食べることが辛い時って、如何に簡単にカロリーや栄養

         を摂取出来るかが重要になります。寝たまま食せたら尚良し。

         ところでバーベキュー嫌い派って何割くらいでしょうかね?

         マヨネーズ嫌い派の2割を超えるのか? 超えないのか?

         ちなみに作者はバーベキューもマヨネーズも嫌いです。


初めての生花火:蒼は体調不要で1年生の時は水練合宿を欠席しています。

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