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ヴァーベナル英雄物語  作者: 猫じゃらし
神討伐の英雄譚
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第4話 身分証を提示せよ!

「身分証を提示せよ」と門番は言った。

なるほど、身分証か。

そんなもの持ってはいないが?


「ないです!」と元気に言ってみる。

「では銀貨1枚を支払うように」と言われた。

銀貨1枚を支払いながら、

「身分証ってどうすればもらえるのですか?」と聞いてみる。

「両親はいないのかね?」

ああ、いません。すみません。

「死んでしまったので、いません。」

「そうか・・・すまないな、悪いことを聞いた」

「いいえ」


「年はいくつだね?」

「10歳になりますが」

「であれば、冒険者ギルドで登録できる年だから、登録してくるといい。身分証になるから」

「ありがとうございます」

「気をつけてな」


「あとここはなんという名前の街なのでしょうか?」

「ここはノステルリーグ王国のバーリンガルという街だ。西側の山の向こうがブランデデ王国だから国境の街という事になる」

「教えていただいてありがとうございます」


親切な人だったな。

さっそく冒険者ギルドに行ってみるとしよう。


冒険者ギルドは街に入ってすぐのところにあった。

大きな建物だ。

何件分だろうか?


中に入ってみると受付らしきものがある。

「こんにちは!本日は何か御用ですか!」と丁寧に挨拶をされた。

「登録したいのですが。」と受付の女性に言ってみる。

「では、こちらの用紙に必要事項を記入してください!」

名前や年齢・性別などを書いて、受付の女性に渡す。

「これでよろしいですか?」

「はい!ありがとうございます!ではギルド証を作りますので、少々お待ちください!」


登録が終わり、無事ギルド証と冒険者ガイドという本を渡された。

本には冒険者の心得とかランク、倒した魔物・動物などの処理の仕方・証拠の取り方などが書いてあった。


冒険者にはランクが存在する。

ランクに応じて依頼を振り分けておかないと、身の丈に合わない依頼を受けて死亡してしまうという事が起こるからだ。

ランクは鉛、銅、鉄、鋼、銀、金、白金となっている。


とりあえず、残りのお金は銀貨9枚だ。

なにか依頼を受けて稼いでおこう。


「依頼を受けたいのですが」と受付の女性に伝える。

一番低位の薬草採取依頼を紹介してくれた。

回復薬に使う薬草を3kgの採集で銅貨3枚である。

危なくない仕事から少しづつ始めていこう。


さっそく採集に出かけたいところだが、市場で相場を確認しておかなければ。

ギルドを出て市場に向かう。

市場で見たところ、銀貨1枚でパンが4本買えることがわかった。

市場近くの宿はだいたいどこも1泊銀貨1枚だ。

銀貨1枚を中心に考えていけば良さそうだ。


採集に向かうとして、まずは薬草がどんなものなのか確認しないと。

本で調べたところ、薬草はどこにでもあるような草だった。

採集するときに根を残すのを忘れないようにしないといけないようだ。


街を出て近くの森に向かう。

さっきまでいた森なわけだが・・・生き物に初めて遭遇した。イノシシだ。

生き物に対してどれくらいの強さなのか試させてもらうとしよう。


街から近いところに出没することを考えると、害獣ともいえるかもしれないな?

イノシシは3匹だ。


闇の魔法が使えると言っていたよな。

確か重力系だった思うが、押しつぶされるイメージで「えい!」


「ぷち」

「ぷち」

「プチ」


3匹のイノシシはその場で押しつぶされた。

おおお!本当に出来た。さすが魔王の力!

解体は諦めて炎で燃やしておいた。


天使時代はこういった魔法で戦うことが多かったのだが、せっかくだし今回は近接で戦えるようになりたいと思う。


その後は特に何もなく無事依頼の薬草の採集を終えた私は、冒険者ギルドに向かった。

依頼の完了報告をし報酬を貰い、宿を探すべくギルドの外に出た。


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