表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヴァーベナル英雄物語  作者: 猫じゃらし
神討伐の英雄譚
3/117

第3話 大地に立つ

草のにおいがする。風が肌をなでる。鳥の鳴き声が聞こえる。ここがヴァーナベルなのか?

むしろどこだ。

あ、姿を変えなければ!

魔王から教えてもらった姿替えの魔法で姿を変える。


おや?視点がだいぶ低くなったようだが。

どう姿が変わったか確認が必要だな、川でも探すか。


川を探しながら服装や鞄の中身を確かめる。

ちょっと大きめのローブを羽織ったその辺の村人といった感じの恰好かな?

鞄の中身は銀貨10枚と簡素なナイフと干し肉と皮で出来た水袋、あとは地図が入っていた。

顔を上げたその目線の先に水たまりを見つけた。


水たまりに姿を映すと、10歳くらいの女の子が映った。

可愛いじゃないか!

髪はちょっとブラウンがかっている、短く切りそろえているみたいだ。

目は深い蒼色で長い睫でぱっちり二重だ。”美”少女というやつだな。

素晴らしい。


・・・まったく私の面影すらないな。


いいのか?これで。

いや!ダメだろう!年齢や容姿は良いとして”美”少女なんて危険すぎるだろう!


とりあえず性別は元の男性にしておくことにしよう。

もう一つ姿替えの道具があってよかった。


あとは、私の強さはいったいどれくらいなのか調べておく必要があるな。

非力だとすぐに死んでしまうだろう。

魔王の力の半分とか言っていたが、本当だろうか。


地図を確認してみる。

あまりにもおおざっぱな地図ではあるが、あるだけマシだと思うことにする。


オーガッタ大陸はドーナッツ型の大きな大陸だ。

中心部は海で北と南の細くなっている部分で外海につながっているみたいだ。

大陸の周りにはいくつか島があるようだが、おおむね大陸の南に固まって島がある。


大陸と周辺には大きく4つの国に分かれている。

1つは東側を支配するノステルリーグ王国

1つは北の山脈に囲まれるように存在するパスカルブ神聖国

1つは大陸南東にある一際大きい島がエスタシング島、ラルヴィック魔王国

1つは西側を支配するブランデデ王国。


神聖国というのはあれだな、神の支配を受けている国だろうな。勇者召喚もここだな。

現状を確認することは非常に大切だ。


のんびりと歩いていたら街を見つけた。

城壁に囲まれているという事は大きな街だということだろう。

あのあとどれくらいの力があるのかと石で試した所、握り潰せるし殴って割ることが出来ることが判明した。


見た目10歳程だとすると、異常だろうな。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ