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ヴァーベナル英雄物語  作者: 猫じゃらし
神討伐の英雄譚
17/117

第17話 勇者と聖女と肉壁×2

ーーーパスカルブ神聖国ーーー


勇者として1人、僕は召喚された。

名前はアキーラだ。

もちろん仮名だ。

自分で言うのもなんだが、類い稀なる戦闘センスを持っていると思う。


教皇から聖女であるマリアンヌとともに魔王討伐の任務が与えられた。

いくつか訓練の為に魔物は討伐してきたが、魔王となると話は別だ。

ただ、前回と同じくらいに強くなっておけば大丈夫だろう。


そう僕は2度目だ。


1度目では魔王を討伐し、歓喜の声に酔いしれた。

しかし、すぐに魔王を討伐することが出来る力を持つ勇者を危険視した人々によって殺された。


これが1回目の出来事だった。


おそらく今回もそうなるだろう。

どうしてまた、同じ所に召喚されたのだろうかと呪わずにはいられなかった。


そんな気持ちをしまい込んで、僕はマリアンヌとともに、ノステルリーグ王国の王都で協力者を集う為に出発した。


魔王討伐とはいうものの、魔王が何か悪さをしたということは聞かなかった。

今回もそうだ。


前回は勇者に選ばれたことで、少し調子乗っていたと思う。

言われたままに討伐して、恐れられて殺される。


今回はその人生を覆してやるという思いがある。


協力者は2人見つかった。

どちらも強欲な少し危なめなやつらだ。

金の為なら犯罪でもやると言いのける程のクズっぷりだ。

申し訳ないが、肉壁として雇った。


王都を出て港町バーリンガルに向かう途中で1人の老人に出会った。

酷く衰弱している様子で、マリアンヌが薬を飲ませようとしていた。


すると老人は東の方を指さし、「あっちの廃村にて魔王エレノアが待っている、勇者よ」と言って、姿が消えた。

全員が何かの冗談だろうと思っていた。


だが、2度目の僕は違う。

魔王の名はエレノアだ。

むしろ知っている人の方が少ない。


「廃村に向かうぞ」と言い東に進路を変更した。


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