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月影のもとへ  作者:
47/56

46話

そのあともちょっとした疑問などに答え、質問する人も居なくなると、すぐに班ごとに分かれて作業を開始することになった。

一般市民を巻き込んだ撤去作業を予定していたのだが、魔力操作訓練のおかげで魔法を使って瓦礫をかき集めて運ぶがすんなり終わったため、

仕分け作業をみんなで手分けして実施するという対応になった。3日ほど想定していた作業は1日で終了した。

その後、区画整理、家の土台、実際に家を建てるを集めた瓦礫を再利用して実施。

石や、利用できないものは砕いて固め直し、地面に敷き詰める。

傭兵団のみんなが魔法を駆使して家を建てた為、3日ほどでほぼ人が住める街が完成したのであった。


「あれ?思ったよりすんなり街が戻った??」


「傭兵団の施設も以前と変わらない設備が出来上がっているし…なにこれ?」


「魔法って便利なんだなー。俺は強化魔法でしか手伝えなかったけど…」


「いやいや、ユウが一番の功労者だよ?ユウのおかげでみんな通常以上の力を発揮できたんだから」


「そう、かな?俺も役に立てたんだったらよかった」


「強化魔法施したすぅ姉は凄かった…」


「すごかった…」


「ふふ。菫さん、数秒で家を建てていくものだからびっくりしちゃったよねぇ。しかも間取りも全部違いがあって、

 どれも住みやすそうな家ばかりで。センスがいいんだよね。あの地区はかなり人気が出そうだよね」


元々のポテンシャルが高い菫にユウが強化魔法を掛けることで、それはもう物凄いスピードで魔法を駆使して家を建てていった。

通常の強化魔法は+10とかなのに対し、ユウの強化魔法は×2倍、3倍と利率が違うのだ。


「住む家はどうやって決めるんですか?」


「基本はもともと住んでいた場所に戻るようにお願いするつもりだよ」


「家具とかも作っていった方が良いですよね」


「うん、そうだね。ベッド、机、椅子があればとりあえずは大丈夫かな。

 他の物は各自で調達してもらうしかないね」


「わかりました。では、家具は俺たちで引き受けます」


「ありがとう、助かるよ」


ユウに強化魔法を掛けてもらい、厘と侺は各家にそれぞれ家具を配置していく。

南の街はほぼ1日作業をしてすべての住処が完成した。

それから隣町、西の街とすべての街を回り、街の復興に目途がたったため、厘たちはドライアドの森に行くことにした。

ヨウはさすがに今のタイミングで傭兵団を離れるわけにはいかないため、菫とユウの4人で行動することになる。


「じゃあ、ヨウさん。俺たちはドライアドの森に行ってきます」


「あぁ、気を付けてね。アースも一緒に行っておいで」


「アースも連れていっていいんですか?すぅ姉のカーディナルもユウのパールも一緒に行くから

 アースまで来てもらわなくても大丈夫ですよ」


「どっちかっていうとアースに里帰りさせてあげたいんだ。ドライアドの森についてとても楽しそうに話すから」


-そういうんじゃないって言ってるのに…でもキールとレインを説得するには僕が必要かもね?-


-ん、説得役任せた-


-レインはともかくキールは苦手なのよ…アースが付いて来てくれると私も助かるのよね-


「そういうことなら。アース、大丈夫だと思うけど、何かあったらヨウさんの元にすぐに戻っていいから」


-りょーかい、侺、ありがと-


「んじゃ出発しますか!」


厘たちはドライアドの森に向けて出発する。

ドライアドの森は、行き方が複雑で順番を間違えるとたどり着けない。

警戒心が強く、ヒトとの関りを一切経っているため、厘たちが森に入ること自体許されるかどうか不明らしい。

ただ、キールとレインがいる以上は行くしかないのだ。

ドライアドの中にはヒトに興味を持っている個体もいるらしい。

完全に拒否されているわけではなさそうだから、少しの期待を持って向かうことにする。

道中、どこを通っているかわからないが、地下神殿のような施設を経由し、いろんなワープポイントを通り、

数日間掛けてドライアドの森に着いた。


「ここがドライアドの森の入口…」


「想像してた景色と違うが…ホントにここが森の入口なのか?見るからに砂漠だが…」


「うん、草木の存在を全く感じないんだけど…」


-あー…それはたぶん…アイツらの仕業だと思う…-


「たぶん、なに?聞き取れなかった」


-いや、なんでもないよ。とりあえず先に進もう-


「そうだな」


厘たちはとりあえずアースの案内で先に進むことにする。

だが、いくら進んでも砂漠から景色が変わる事はなかった。


「だー!もうどこまで続くんだよ!この砂漠!!」


「厘、水分補給はしておけ。水だ」


「ありがと、侺」


「さて、そろそろこの状況をどうにかしないとだな」


「この状況?」


「ここがドライアドの森だというのなら、砂漠にしか見えていないのは幻影なんだろう?アース」


-さすが侺。よく気付いたね-


「レイン?この幻影を見せているのは君だね?出ておいで」


-やだ-


「そっか。じゃあ今後はアースと契約しなおして協力してもらおうかな」


-え!?-


-え!?-


「アース、君まで驚いたら意味ないだろ(コソコソ)」


-あ、ごめん(コソコソ)-


-アースにはヨウがいる-


-それがさぁ、ヨウは強いし俺は必要ないなぁって思って!レインがやめるなら俺が変わりに契約しようかなって-


「あぁ、アースは物知りだしすごく助かる」


-ダメ!-

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